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ブックマーク / atsushieno.hatenadiary.org (41)

  • 最近つらつらと思うこと - ものがたり(旧)

    一国多制度 わたしが今年になってよく考えるのは、ネット社会は物理的な国家の枠を越えて一国多制度を実現すべきなのではないかということだ。生産的な能力に欠け他人の足を引っ張るだけの能力しか持たない厨房は、厨房だけの国家の中で生きていくのが幸せだろうし、それ以外の人間の足を引っ張るフリーライダー的行為は許されない。われわれ生産的な人間は、われわれだけの仮想空間領域を作って共存し、その風習に与しない厨房は参加できない。そういう国家体系が構築できたらいいと思っている。 自由を尊重しない人間からの自由の剥奪 わたしは何より自由を尊重するというタイプの人間ではない。むしろ逆かもしれない。自由を尊重しようとする人間の邪魔をする人間からは、自由は積極的に剥奪されるべきだと考えている。そのように、自分だけ都合のいい自由を謳歌するフリーライダーは許さないとか、常に言行一致であれと考えているという点では、むしろ公

    最近つらつらと思うこと - ものがたり(旧)
  • ファルコム音楽フリー宣言 - ものがたり(旧)

    Falcomがロックなことをやってくれたので、無駄に長い記念エントリを書いて心から支持したいと思う。 http://www.falcom.co.jp/music_use/ 大ざっぱに言えば、FalcomがリリースしてきたゲームBGMを、非営利目的での(ゲームに組み込むなど特定用途以外での)二次創作は自由にやってくれてかまわない、という*1。宣言の内容としては、真紀奈17歳のDerivative Only Licenseに近い。Falcomは昔からJASRAC管理外で上手いこと商売してきたし、これまでも二次創作に対して寛容な姿勢で臨んできた。Falcomのサイトには、二次創作者から連絡を受けてまとめているリストページがある。 (ちなみに有償販売が対象外であることから、同人販売は禁止しているんだと読んでいる人が少なからずいるみたいだけど、僕はコミケ等での小規模な販売は今まで通り黙認するだけだ

    ファルコム音楽フリー宣言 - ものがたり(旧)
  • 知財本部のパブリックコメント - ものがたり(旧)

    http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pc/081030/081030comment.html 首相官邸知財部が日締切で公開しているパブリックコメントについて、以下の内容で出しておいた。てか、数多すぎだっつの。頃す気かと。 Ⅱ 権利制限の一般規定(日版フェアユース規定)の導入 12ページ (概要) フェアユースの実効性を担保するため、著作権侵害に関する国民審査機関を設置すべきである。 (意見) フェアユースの一般規定は必要であるということに間違いないが、検討結果にもある通り、フェアユース一般規定が、日人のリスク回避意識とあいまって積極的に作用しないのでは意味がない。そこで、裁判員制度にならい、著作権者の代表ではない者の中から何らかの方法で選ばれた国民が、権利侵害の主張を審査する機関を設置することを提案する。具体的には、以下のような事件を取

    知財本部のパブリックコメント - ものがたり(旧)
  • orphan works, リバースエンジニアリング等に関するパブリックコメント募集 - ものがたり(旧)

    が開始したようです。 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000344 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000345 REに関しては、「でも契約でオーバーライドされちゃったらしょうがないよねー」みたいな声を少なからず目にしますが、この点については中間報告に目を通してみることをおすすめします。 なお、ライセンス契約において調査・解析を禁ずる条項が盛り込まれる例があるが、諸外国ではこのような契約で権利制限規定に抵触するものは無効としており、我が国においても、権利制限規定を設ける趣旨にかんがみ、これを排除する旨の契約によって調査・解析が禁じられるものと解すべきでないと考えられる。(P.27) というわけ

    orphan works, リバースエンジニアリング等に関するパブリックコメント募集 - ものがたり(旧)
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/10/09
    個人的には他の権利制限規定もオーバーライドさせるな!と言いたいところだったりするんだが、逆の結論が法制小委のワーキングで出されてたりするんだよね。
  • 要件効果重要 - ものがたり(旧)

    その、アレです、昨日のMIAUシンポジウムについてはいろいろ書きたいことがあるのだけど、ひとつきちんと押さえておくべき事は、法律的なものの考え方をする時には*1、要件効果論が重要だ、ということだ。プライバシー情報のオプトアウトが(少なくとも法的なコンテキストで)議論される時は、プライバシー情報に該当する、という要件をまずしっかりと押さえなければならない。どうも、プライバシーに牴触するおそれが自明でないものやプライバシーに牴触するおそれのない何でもかんでもについてオプトアウトが要求できる、と考えている人間が少なくなさそう*2に思える。要件がきちんと成立していないものについて(プライバシー侵害という)効果は発生しないのだから、違法性ないし構成要件該当性*3を阻却する要件としてオプトアウトが妥当でないという議論には意味がない*4。ちゃんと早めに釘を打っておこうと思った。取り急ぎ。 追記: とりあ

    要件効果重要 - ものがたり(旧)
  • GSV:削除要求のガイドライン - 「理由の無い削除要求」攻撃を行っていると、本当に必要な画像が削除されない可能性がある - ものがたり(旧)

    Google Street Viewはどこに行っても話題になっている。昨日はもう70代ばかりの親戚の家に行ってきたけど、やっぱり話題になった。 昨日電車に乗っていたら、やっぱり目の前で昼間から飲んだくれたおっさんたちが、やっぱりGSVの話をしている。どうやら主にしゃべっていたおっさんはGSVに否定的な立場だった。 「あれ怖えよなあ。うちなんてよ、車のナンバーまで映っててよ。そんでもって、あの画面の中に不適切な画像はどうのってリンクがあったからよ、削除しろって送ったわけよ。なのに全然消えないんだよな」 ほほう、と思った。というのは、昨日書いた「Googleは削除要請に応じる義務が全くない」という(多分ありえない)立場でない限り、放置することが許されない画像は、いくつか存在するであろうからだ。また、これまでは、削除要請したらすぐに削除されてしまうという話しか見聞きしなかったということもある(そ

    GSV:削除要求のガイドライン - 「理由の無い削除要求」攻撃を行っていると、本当に必要な画像が削除されない可能性がある - ものがたり(旧)
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/08/17
    一応は理由も書かせるような形式にはなってますね、Googleへのクレーム。ただGoogleの側で内容を吟味してるか(その内容に目を通してるのかすら)不明ではありますが。 / 俺的には削除でなくボカシにとどめて貰いたい。
  • 2008-08-16 - ものがたり「Google Street View 議論の前提 その2」「車高の高い車がなぜ問題になるのか」

    id:atsushieno:20080815 は、「現状では議論できる状態になっていない」という声が少なからず見られることを受けて、その具体的な理由と考えられるものをまとめたものだ。当然ながら、GSVがプライバシーその他の法的側面で問題になりうるかという実体的な判断は含まれていない。自分の主張を押し通すために不適切な表現手段をとっている人間をフィルタアウトすることをひとつの目的としている。*1 半ば繰り返しになるが、僕は感情論には興味が無く、あくまで議論の行く末が法律上の規制の該当性あるいは新規規制立法への提言に繋がるかどうか、だけを気にしている。Googleが今やっていることは、誰かがGoogle Mapsを含む既存の地図サービスとのマッシュアップで、集合知の実装として個人が開発していたかもしれないし、これから誰かが開発するかもしれない。 僕がいま考えうる議論の帰結は、以下の通りだ: (

    2008-08-16 - ものがたり「Google Street View 議論の前提 その2」「車高の高い車がなぜ問題になるのか」
  • そろそろGoogle Street Viewについて… - ものがたり(旧)

    …書きたいのだけど、20日のこともあるし色々と時間を削られていてなかなか実現しない。とりあえず考えていることと今思いついたことを箇条書きで列挙してみる: 判断方法・基準について GSVが「キモいかどうか」という議論には全く興味が無いし、キモいから規制して良いと考えている人間はマジでキモいと思う キモいから自分は使わない、というのは個人の自由であり、そういう人を非難するつもりはない。他人の自由を規制する理由にはならないので、キモいから規制して良いという人については非難する。 GSVに懸念を示すのが日人らしい思想であるという主張は、松永英明氏のアンケートで既に否定されており、相手にする必要はない。これを津田大介氏のように同調圧力と評価することについては、肯定派と否定派がいるだろうが、質的な問題ではなく、その立場を理由に相手の論理性を否定しようとする主張は読む必要がない(たとえば高木浩光氏の

    そろそろGoogle Street Viewについて… - ものがたり(旧)
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/08/16
    これはもっと読まれるべきだと思う。
  • 3年経ってもちっとも改善されていない - ものがたり(旧)

    id:ysmatsud:20080618 を見て id:atsushieno:20050213:p1 を思い出した。

    3年経ってもちっとも改善されていない - ものがたり(旧)
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/06/25
    うわ、これ意外と落とし穴。
  • 青少年ネット規制法のせいでiPhoneが違法になる - ものがたり(旧)

    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/04/news080.html iPhoneがSoftbankを使うかたちで発売されるというニュースが昨日話題になったけど、iPhoneはすぐに違法商品になる可能性がある。というのも、今出ている話では、青少年ネット規制法では、iPhoneのようなネットに接続できる情報端末には「フィルタリングソフトウェア」を搭載する義務があるとされているからだ。 手元にある自民党の法案要綱によると、このフィルタリングソフトウェアとは「指定青少年有害情報フィルタリング推進機関」なる認定機関が認定したものに限られ、その認定機関そのものは国によって指定されるものだという。 http://mainichi.jp/life/electronics/news/20080603ddm00201... 記事では「パソコン」と書いてあるが

    青少年ネット規制法のせいでiPhoneが違法になる - ものがたり(旧)
  • ■ - ものがたり(旧)

    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/18/news065.html 今回の文化庁の最終意見は、「結果的に」パブリックコメントを無したなんてものではなくて、最初からパブリックコメントを意図的に無視できて、それが社会的に認められてしまう、という制度趣旨の潜脱状態の前例を作るために、文化庁が意図的に権利者寄りの選択を図ったものと考えられる。そうでなければ、これまでパブリックコメントの結果を援用してきたという事実と矛盾するから。 文化庁は、少なくとも建前上は中立的な立場だと信じて、これを弾劾することは避けてきましたが、残念ながら擁護すべきでないものを支えようとしたということかもしれません。 しかも反対意見の内容まで捏造するとは。 ユーザー保護の施策として、委員会で文化庁が提出した資料では、法改正がなされた場合の周知徹底や、適法サイトを示すマークの

    ■ - ものがたり(旧)
  • 個人的なパブリックコメント - ものがたり(旧)

    まだ終わってないけど、これで終わりにも出来る程度までは書いた。 ■104ページの「検討結果」の項目 反対します。 ○基的な問題の立て方が間違っている まず最初に、そもそも著作権侵害にどう対処するかという根的な問題については、私的使用複製をニュースピークで再定義することではなく、相当量の「違法コンテンツ」を合法化することこそが、必要であると考えます。基的な方針が改められるべきです。 違法アップロードがなぜ生じるのか、なぜそれらを違法として弾劾できるのか、正当な理由付けを考えることなく、ただ実定法に基づいて「現行法では違法だから」と主張するだけでは、文化の発展を阻害するだけですし、国民も納得しません。 現行法では違法とされるものが多すぎます。たとえばパロディ作品の多くが著作権を侵害します。都知事選候補者の選挙演説を、その内容に近い背景をもつアニメ作品とリミックスしたものは、現在のパロディ

    個人的なパブリックコメント - ものがたり(旧)
    himagine_no9
    himagine_no9 2007/11/16
    俺も自分のパブコメを公開したいのだが、まず眠って風邪を治すのが先決。
  • 通信の秘密と「匿名で読む権利」 - ものがたり(旧)

    MIAUのパブリックコメントには通信の秘密に関する言及がある。これは予備知識が無いと分かりにくいかもしれないので解説する。*1 レッシグのCODEを読んだ事がある人は多いだろうけど、「コーエン公理」という言葉を覚えている人は少ないかもしれない。さらにその関係で"A right to read anonymously"という論文があることを知っている人はほとんどいないだろう。 http://www.law.georgetown.edu/faculty/jec/read_anonymously.pdf 論文そのものを読む必要はない(僕も昔読んだけどほぼ忘れた)。以下のCODEの記述で、その意図は理解できるだろう。 でもこの(誰がどういう買い物をしたかという)追跡は、ある程度の侵害を必要とする。われわれがいま暮らしている世界は、自分が読むものについて、イギリスでの学生時代にわたしが購入品について

    通信の秘密と「匿名で読む権利」 - ものがたり(旧)
  • コンテンツ消費を最大化する正しい方向はどちらにあるか - ものがたり(旧)

    闇黒日記2.0より。ひとつの正論ではある。 http://blogs.yahoo.co.jp/nozakitakehide/7824137.html が。 僕がこれでひとつ懸念するのは、過去に放送してもはやTV局にもテープが存在していない番組などである。現実的には、テープが存在していても、それをデジタルリマスターするためのコストをTV局がわに負担させるというわけにもいくまい。全額出資というわけにもいかないから、一部のみ補助金を出すという形で解決せざるを得ない。(野嵜さんも非現實的なのを承知で書いているわけだけど。) 現在はそんな補助金システムは存在しないから、ネットの住人に勝手にうpしてもらった方が効率的で、著作権者は自分たちのビジネスの邪魔になる違法コンテンツだけばんばん消して回ればすむ。権利者がやっても金にならないのであれば、放置する方が楽だ。現在はそうやって回っている。 違法コンテン

    コンテンツ消費を最大化する正しい方向はどちらにあるか - ものがたり(旧)
  • 問題提起からパブコメ提出まで一気に進めるページを募集 - ものがたり(旧)

    MIAU開発プロジェクト、おかげさまでいろいろな方からご協力いただいてコンテンツが充実しつつあります。皆様ありがとうございます。 さて、先日miau宛に次のような提案をいただきました: MIAUサイトで、可能なら検討していただきたいことがあります。 現在、著作権法30条改正関連でパブリックコメントが募集されていますが、自分のサイトからこの問題を広く伝えていこうとするときに、導入部分からのまとまった解説ページが世の中に(私の知る限りでは)無いように思います。 30条って何?今何が起こってるの?何ができるの?という、あまりこの問題に問題意識を持っていないネットユーザーの方々向けへのページを作っていただけたらと思います。 津田氏がインタビューにいろいろ答えたりしておられて非常に非常に啓蒙になっているとは思うのですが、そこからパブリックコメントをこう書けばいいよ、という解説まで一緒になっていないと

    問題提起からパブコメ提出まで一気に進めるページを募集 - ものがたり(旧)
  • 僕があまり歓迎しないパブリックコメントの類型(1)「キャッシュは複製だ」 - ものがたり(旧)

    何度も書く事ではないが、MIAUは皆さんがパブコメ提出しましたといって寄せてくれる意見に対して注文を付ける組織ではないし、こういう意見は出さないでくれなどと言う組織でもない。 だがまあ、僕が個人的に思うことは書いておきたい。最初の例(まあ最後になるかもしれないけど)は、「YouTubeみたいなストリーミングっぽいけど実はローカルディスクに残るキャッシュは複製だが、そこまで違法化するというのには反対」みたいに主張してしまうことだ。 (追記: 全くもって分かりにくかったので、記述を明確に。) ネットユーザーにとって、キャッシュを複製と解釈する立場は、どう考えても自分の首を絞めるものだ。 コンピュータに理解のある著作権法学者たちは、コンピュータの利用に伴って必ず起こる「一時的蓄積」を、複製権の対象ではないと解釈する努力を積んできた。中山信弘「著作権法」P.214には以下の名前が列挙されている:

    僕があまり歓迎しないパブリックコメントの類型(1)「キャッシュは複製だ」 - ものがたり(旧)
    himagine_no9
    himagine_no9 2007/11/05
    さらに一歩踏み込んで、キャッシュが著作権法上の複製にあたらない旨を明記すべきと求めたいところ。(もちろんキャッシュは複製にあたらないが、現状は法に明記されていないため不安定な解釈であるという論旨。)
  • ブラックジョークの真意 - ものがたり(旧)

    MIAUのパブリックコメント案の「虚偽の著作権表示の違法化」について、複写と著作権MLの末廣さんから、id:copyright:20071029:p2で詳しく解説していただいた。特に具体例がたくさん挙げられているのはさすが。ありがとうございます。 で、前半は具体的検証で、後半は「しかし反対である」という趣旨になっている。 虚偽の著作権表示を違法化するというのはブラックジョークとしては、非常に高度名ものだと思いますが、ブラックジョークはあくまでもブラックジョークです。 現実的にそのような法改正がなされるとしたら、それはそれでとても問題だと思います。 ブラックジョーク、と最初に見た時、ちょっと違うんじゃないかな、とも思ったけど、Intelligent Designを痛烈に皮肉ったFlying Spaghetti Monsterみたいなものだと思えば、これは確かに「ブラックジョーク」そのものだ。

    ブラックジョークの真意 - ものがたり(旧)
  • 中山信弘「著作権法」 - ものがたり(旧)

    先週入手して、ようやく少しずつ読んでいるのだけど、おもしろすぎる。僕の大学の先生なんかバッサバッサ切られている*1。著作権法の教科書では少なかったことだが、他の学説について記述し「妥当でない」として喝破するスタイルが、殺伐とした刑法の教科書類の世界を想起させる。従来の教科書類の何が問題だったのか、これを読めば分かる事も多いだろう。お薦め。 著作権法 作者: 中山信弘出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2007/10/15メディア: 単行購入: 4人 クリック: 177回この商品を含むブログ (65件) を見る フリーソフトウェアとかクリエイティヴ・コモンズといった単語が何の説明もなく登場するのも、最新動向をふまえた議論が出来ている証左だろう。 *1:ああ、こんなこと書いてたら破門ですヨ破門。まあ「ああ、この記述は軽率でした」とか言って直されてしまいそうだけど。

    中山信弘「著作権法」 - ものがたり(旧)
    himagine_no9
    himagine_no9 2007/10/27
    ←つーか買った。帯の「著作権法のあるべき姿を示す羅針盤である」って一文が決して大げさではない本だとマジで思う。
  • lawful good, lawful evil, chaotic good, chaotic evil - ものがたり(旧)

    それに、ダウンロード違法化って、その目的はもっと泥臭いところにあって、要はRIAJその他が合法マークとか自分たちに従わないサイトを「違法サイト」呼ばわりすることで、自分たちの市場力を競争原理以外の方法で強化することが目的なんだろう、と僕は思っている。法的には現在でも送信可能化権で対応する事は十分に可能だし、ダウンロードが違法化されたって、被害状況などほとんど変わらないだろう。 JASRACが着メロが流行し出した頃に優秀な草の根MIDIコピーを殲滅して、自分たちの統制下で出来の悪い「着メロ」を押しつけた頃と、音楽著作権団体の体質は質的に何も変わっていない。パブコメ案で言及したMYUTA事件なんかも、この界隈で昔何があったかを知ると、見方が変わる人も少なくないのではないだろうか。違法化に賛成なんて、クリーンな立場を代表する声であるとは、とても思えないわけだ。

    lawful good, lawful evil, chaotic good, chaotic evil - ものがたり(旧)
  • 先進ユーザーについての個人的見解 - ものがたり(旧)

    MIAUに対する反応は数多く見られるけど、特に僕が興味深く読んだのはこれ。 http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20071022/miau まあ以下は、全部僕が他の誰に確認したわけでもない個人的な理解だけど。 インターネット先進ユーザーとは、偏見に満ちた表現をすると2%の加入者で帯域の9割以上を専有している迷惑な奴らであって、政府にとっても事業者にとっても決して多数派ではない。多数派とはWinnyはインストールが面倒だし情報漏洩が云々とニュースに出たのが怖くて使うのを止め、Youtubeやニコ動は合法だろうが違法だろうが気にせずに使い、DRMが云々といわれても「はぁ?」という連中だ。 僕らがイメージしている先進ユーザーというのは、むしろ位置付けとしてはこの「多数派」(でPCやケータイでメールくらいしか見られないのが多分先進的でないユーザー)の中で、その使い方を心得

    先進ユーザーについての個人的見解 - ものがたり(旧)