専業主婦ら第3号被保険者の国民年金切り替え忘れ問題で、3号ではなかったのに間違った記録が確定し、既に年金を受け取っている人が、日本年金機構の調査に基づく推計で十数万人に上る可能性があることが9日、わかった。 調査対象となった夫の転職、失業時などのほかにも、離婚時や、本人の年収が基準を超えたケースでの切り替え忘れが相当数あると見られ、記録見直しなどの対応が必要な人はさらに増える見通しだ。 政府は、過払いが発覚した際は、年金の返納を求める方向で検討を始めたが、高齢の受給者の生活に大きな影響を及ぼすだけに、見直しの具体案作りは難航しそうだ。 日本年金機構によると、昨年1月、3号記録を持つ加入者と受給者の年金記録を配偶者の記録と突き合わせたところ、103万件に食い違いがあることがわかった。このうち100人を抽出調査した結果、切り替え忘れがあったにもかかわらず、間違って3号と記録され年金額が増える人