さらに強まる中国来貨物への一極化 〜平成21年の税関における知的財産侵害物品の差止状況〜 財務省は、平成21年の全国の税関による偽ブランド品等の知的財産侵害物品の差止状況をまとめましたのでお知らせします。 ◆ 差止件数が減少したものの、差止点数は増加 ◆ 中国来の知財侵害物品の差止シェア拡大、韓国来の減少 ◆ ヒット商品に便乗した知財侵害物品の増加 [トピックス] 輸入差止件数は21,893件であり、前年に比べ17.1%の減少。(前年比減少は平成12年以来9年ぶり) 輸入差止点数は、「煙草及び喫煙用具」、「身辺細貨類」(いずれも商標権侵害)及び「CD、レコード類」(著作権侵害)の大幅増加により、約104万点(前年比10.6%増)と2年ぶりに100万点超となった。 中国来の知財侵害物品の差止件数は18,893件で、前年比で減少となったものの、仕出国別の構成比では前年より5ポイント増の86.
昨日(4月2日)の日経産業新聞の1面に、小さいが音楽CD還流防止措置の記事が掲載されていた。 還流CDに待った(DataFocus) 2009/ 04/ 02日経産業新聞p.1 財務省が3月6日付けで発表した「平成20年の税関による知的財産侵害物品の差止状況(平成21年3月6日)」に記載されている「各年末時点における有効な輸入差止申立ての件数の推移」のグラフを用いて、 CD・レコード類の差し止め件数が急増しており、今後も申し立ては増えそうだ。 と述べている。 記事では、若干アレンジしてあるが、財務省の報道発表に記載されているグラフは下記のもの。 著作隣接権による輸入差し止め申立の対象は音楽CDの還流防止のためのものだ。 音楽CDの還流防止のための著作権法改正が2004年になされ、2005年から施行されている。 見て頂ければ分かるように、著作隣接権による輸入差し止め申立件数が増えていることが
今日は、中山信弘先生の東大での最終講義を聴講してきました。 私の「ボス弁」であった故伊東正勝弁護士が中山先生と高校・大学の同級生だった縁で、私の事務所が主催する知的財産権研究会に中山先生が中心メンバーとして参加してくださったこともあって、中山先生には、弁護士に成り立ての頃からいろいろとお世話になっておりました。ですから、中山先生の最終講義は何が何でも聴講しなければと思い、「日弁連コンピュータ委員会シンポジウム2008」よりもこちらを選びました。 教室には、知的財産権法を得意とする研究者や実務家が大挙して入室しており、改めて中山先生の偉大さを思い知った次第です。中山先生の研究の歴史から知的財産権法学の未来に向けてのメッセージを含む集大成的な講義の中で、商業用レコードの還流防止措置の創設についての反対運動の盛り上がりを、知的財産権、とりわけ著作権について「権利を強化すればよい」という従前の流れ
平成十九年十一月二十二日受領 答弁第二一七号 内閣衆質一六八第二一七号 平成十九年十一月二十二日 衆議院議長 河野洋平 殿 衆議院議員川内博史君提出我が国音楽産業のアジア市場進出状況と商業用レコードの還流防止措置施行状況に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 衆議院議員川内博史君提出我が国音楽産業のアジア市場進出状況と商業用レコードの還流防止措置施行状況に関する質問に対する答弁書 一について 文化庁としては、御指摘の数値は、社団法人日本レコード協会が発表した同協会会員のレコード会社がアジアの事業者にライセンスを付与したレコードの出荷数量(以下「邦楽レコード出荷数量」という。)であると承知しており、同協会においては、アジアの各国・各地域におけるレコード全体の出荷数量が香港においては前年比十九パーセント、台湾においては同三十六パーセント、韓国においては同二十二パーセントそれ
せっかくレコード輸入権を作ったのにJ-Popがアジア圏で売れていないことが話題となっています。 しかし、ソニー・ミュージックエンタテインメントの田中章国際グループインターナショナル・マーケティング部長の、 日本の音楽コンテンツがアジアで普及するためには、「映画、テレビ、アニメと連携して展開する」「その国にはない幅広い音楽を提供する」「ライブでアーティストのパワーを直接見せる」といった方法が必要との発言を見れば、J-Popがアジアでも売れなくなっている理由が分かります。 そうです。ここには「インターネット」という言葉が一つも出てこないのです。 私が洋楽ファンだから言うのですが、自国のメディアで普通に流れている楽曲以外の楽曲に出会うのはどういう機会でかといえば、圧倒的に「インターネットを介して」です。「ライブでアーティストのパワーを直接見せる」たって、何を歌うのか分からないアーティストのライブ
久々に輸入権の話題で盛り上がっている。嬉しいねぇ。 日本レコード協会、日本の楽曲の普及状況について報告会、今後は中国に力点 | BCNランキング Copy & Copyright Diary - J-POPはアジアで売れなくなっている benli: J-Popのアジアでの落ち込み しかしながら、落ち方がちょっと尋常ではない。なぜにこんなに落ち込んでしまっているのかが非常に気になる。レコード業界の怠慢のせいで片付けてしまうのは、簡単すぎて建設的じゃない。 と、思っていたら、上記Copy & Copyright Diaryのコメント欄で、こんな記事が紹介されていた。 韓国音楽業界、CD売り上げ激減でピンチ | Chosun Online エンタメコリア | 朝鮮日報 韓国ではCDの売上事態が下がっているのか、そうかそうか。 この記事内ではその原因までは分析されていないのは残念だが。 中国につい
旅烏(id:banraidou)さんが次のように述べています。 違法コンテンツダウンロード違法化について少しだけ。 いや、つくづく、「これって輸入盤騒動のときとそっくりだなー」と思うんだけれど。 どういうとこがそっくりだと思うかというと、権利の創設を主張する側の狙いとは異なる副作用がでて、むしろその副作用の方が問題となるって構図が、もう生き別れの双子くらいそっくり。 このエントリーを読んだ後で次の記事を見つけた。*1 日本レコード協会、日本の楽曲の普及状況について報告会、今後は中国に力点 | BCNランキング http://bcnranking.jp/news/0709/070928_8521.html 日本レコード協会、音楽産業・文化振興財団が9月26日に開催した「第4回東京アジア・ミュージックマーケット概要説明及び日本音楽のアジア展開に関する報告会」についての記事で、アジア市場での日本
日本レコード協会と音楽産業・文化振興財団は9月26日、「第4回東京アジア ・ミュージックマーケット概要説明及び日本音楽のアジア展開に関する報告会」 を実施した。日本の楽曲がアジアでどの程度普及しているかの現状について、 日本のレコード会社各社事例発表も交えながら紹介した。 ●台湾、韓国、香港で日本の楽曲が人気、中国に期待し認証手続きを簡素化 まず冒頭に、日本レコード協会の田辺攻専務理事が概況報告を行った。この なかで、「台湾、韓国、香港」順で日本の楽曲が売れているとしてそれぞれの 傾向についても言及。新たに楽曲を販売する権利(新規ライセンス)を得たCD などの06年出荷数量では、台湾が76万9000枚で前年比71%、韓国が35万枚で同 79%と下降気味だが、一方香港は18万枚で同123%と伸びている実態を示した。 田辺専務理事は、その潜在力に注目して「今後力を入れていきたい国は中国」 と語
グルメ 2023/04/25 21:00 天下一品、“こってりよりもこってり”な「こってりMAX」の販売開始
米国Universalが、Amy Winehouseの2003年のアルバム『Frank』のEU輸入盤の販売を、各小売業者に停止するよう通達を出したよ、というお話。2003年のアルバムをなぜ今更、と思われるかもしれないが、どうも今年の11月にようやくUS盤がアメリカで発売されるらしく、そのセールスを抑制させないため、なのだとか。かつては日本でも還流CD規制の名目でレコード輸入権という、レコードの輸入をコントロール出来るような枠組みが作られており、他人事ではないお話だよねぇ。なんとも、ほとぼりが冷めた今、こういうことが日本で起こってもおかしくはないかもしれないね。 原典: Listeing Post:Wired Blog 原題:Universal Threatens To Sue Retailers for Selling Amy Winehouse Import 著者:Eliot Van B
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日本のレコード会社は海外の業者に対して、販売地域を限定する条件で音楽の使用許諾権を認めている。逆輸入CDは、こうした契約の下、海外で生産・販売されたCDが、日本に輸入されたものだ。不正にコピーされた海賊版とは違う。CDは原材料や加工にかかる費用が比較的、少ないため、海外での販売価格は現地の物価水準に合わせて決まっており、日本で2500円―3000円するCDが、韓国では1200円―1600円、中国では550円―850円程度で売られている。海外の業者が現地で出荷しても、流通先にまでは責任を負えず、日本の業者がCDを買い占めて日本に持ち帰れば、経費や利益を上乗せしても安く販売することができる。 「逆輸入CDは3年前ごろから増え始めました。2002年には68万枚が日本に持ち込まれ、日本の音楽産業に打撃を与えています。作詞家・作曲家には、販売価格の一定割合が著作権料として払われますが、逆輸入CDが正
�T.平成18年の知的財産侵害物品の差止状況 平成18年における知的財産侵害物品の差止状況は次のとおりである。 平成18年の税関における知的財産侵害物品の輸入差止件数は19,591件で、前年と比較すると46%の増加となった。一方、輸入差止点数は約98万点で、前年と比較して11%の減少となった。 また、一件当たりの平均輸入差止点数は50点で、前年(82点)と比較して39%の減少となった。 なお、平成18年6月から輸出取締りの対象となった育成者権侵害物品に係る輸出差止実績はなかった。
下の記事同様ミュージックマシーン経由。 デイリースポーツonline 11月29日付『一日税関長AAA 海賊版撲滅だ!』 式典後のステージでは税関長らしく海賊版・還流レコードの撲滅をファンに呼びかけた。「チューインガム」など3曲を歌ったリーダーの浦田直也(24)は「ニセモノや海賊版がなくなるように力になれたら。ファンに知ってもらいたい」。 (以上一部抜粋) このニュースの取り上げ自体が低いように思うのですが、気のせいでしょうか。 気になるのは、海賊盤と共に指摘されている"ニセモノ"という発言。私的範囲内でコピーしたものも含まれるのでしょうか。とすれば、その発言自体が越権行為のような気がします。
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