11年の第64回カンヌ国際映画祭で“これはアートか、ポルノか!?”と波紋を呼び、日本の映倫も「R18+」すら当てはまらないと判定を拒否し、公開直前まで異例の区分適応外とされていた問題作『ヴィオレッタ』が、ついに5月10日(土)に公開にされる。 本作の題材となっているのは、写真家の母親が幼い実娘のヌードを撮った伝説の写真集「エヴァ」。77年の発売当時、フランス本国のみならずヨーロッパや日本でも物議を醸した。モデルを務めたエヴァ・イオネスコは、史上最年少の11歳で米男性誌「PLAYBOY」の表紙を飾ったことでも有名になった正真正銘の“フレンチロリータ”だ。 そんな「エヴァ」の知られざる真相も描かれる『ヴィオレッタ』だが、監督しているのはなんとエヴァ・イオネスコ本人!背徳的な実体験を躊躇なく映し出す一方で、母に利用されているという葛藤と、期待に応えようと振る舞う子ども心がリアルに描かれている。母