9月18日、ある方から「夏目漱石」の登録商標が申請され公示されているとの情報をいただきました。以下はその方から送っていただいたURLです。出願日は8月4日(解散に関する財団評議会7月30日の直後)、公開が同27日。 http://mendoza.cocolog-nifty.com/trespesos/2009/08/post-6374.html 即座に、この件を親族に知らせ、同時に財団理事I氏にも知らせました。I氏は「寝耳に水」であったとし、財団とは無関係な出願であるとしつつも、出願者である夏目一人氏に事実確認をするとの返答でした。が、なかなか一人氏がつかまらないようでした。 その間に私は、同様の歴史上の人物を巡る登録商標問題がすでに複数起き、特許庁でその件を巡る小委員会が開かれており、一応の結論が10月5日にまとめられるようだとの情報を得ました。 もし、取り下げが行われないのであれば、登
当ブログで「漱石財団なるものについて」という記事を公表したのが、本年7月10日でした。 http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/07/post-25af.html 以後の経緯を、簡単に紹介します。 ブログ公開後、夏目一人氏などからのFAXがあり、数度のやりとりののち、財団の理事であるI氏からも連絡をもらいました。I氏によれば、多くの参加者は、一人氏から「他の親族の同意を得ている」旨確認した上で財団への参加を承認していたため、当ブログ記事を見て驚嘆した。多くの親族の反対があるかぎり財団は存続できないとして、理事会で解散決議を行った(賛成2、反対1)。7月30日、同議事を評議員会にかけたが、A氏を除く2名(夏目沙代子氏他一名)の反対で解散決議はできず、条件付きで事実上の活動停止を決めた、というものでした。この件で私はI氏と面談し、解散が当面無理であるなら
7月に一般財団「夏目漱石」なるものが設立されたことにつき、私と多くの親族が反対する旨を、このブログで公表し、新聞記事にもなりました。その後、私は財団の理事であったI氏から連絡をいただきました。氏によれば、多くの財団参加者が他の親族の同意を得た上でのことと信じて参加したとのことでした。I氏とは、その後財団問題の解決を探って面談もし、メールでのやりとりを続けておりました。 I氏の対応は率直で誠実でした。氏も財団解散を望みましたが、議決に至らず、他の親族の同意なければ活動休止という線でようやく落ち着きそうでした。そこにさらに「夏目漱石」の登録商標申請の問題が起きました。さいわい、こちらも取り下げとなり、ほぼ落着といって状態にたどり着きました。 これらの経緯をブログに公表すべく原稿を用意し、I氏にも確認してもらっておりました。それが10月1~2日のことです。 10月3日(土)夜、I氏よりメールが届
「立松和平氏「二荒」絶版、日光市職員の著作と類似点」作家の立松和平氏の小説「二荒(ふたら)」(新潮社)の内容の一部が、栃木県日光市職員の福田和美氏の著作「日光鱒釣紳士物語」(山と渓谷社)の記述と類似していることが分かり、新潮社は27日までに「二荒」の絶版を決めた。福田氏からの指摘を受けて同社が調査したところ、昭和初期に中禅寺湖で鱒釣りに来ていた外国人と地元のガイド役との交流を描いた「二荒」の第二章の冒頭部分が、福田氏の作品の創作部分と類似していた。立松氏は、本の巻末の参考文献に同書の名前を挙げていたが、新潮社は「使用の仕方が参考の域を超えていると判断せざるを得ない」とし、立松氏と協議の上、絶版とした。立松氏は「内容は、歴史的事実と思いました。紛争を避けるため、絶版にしました。書き直したものを再出版する予定」などとコメントを発表した。(2008年6月27日15時18分 読売新聞)http:/
朝日新聞の5月13日の記事に「今、若者にウケる「蟹工船」 貧困に負けぬ強さが魅力?」というものがあった。「蟹工船」の文庫がよく売れているのだという。 小林多喜二は今年、没後75年だ。ちょうど、著作権延長で議論されている75年である。 つまり現行著作権は作者の死後50年だから、すでに著作権は切れている。 実際、青空文庫において小林多喜二作品が公開されており、インターネットで無料で読むことが可能だ。 こうして著作権の切れたものも出版社が売っている。延長賛成論者であれば「売れるということは、価値があるのだから権利を認めるべきだ」と主張するかもしれない。しかし、逆説的に「著作権が切れたものでも、作品はきちんと扱われている例」と見ることもできる。この記事にあるように同じ作品を複数の出版社が出版している。またマンガもあるという。著作権が切れていないければ、こういう展開はなかったかもしれない。また、イン
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