経済同友会は22日、自家用車を使った有償運送の「白タク」を、都心部の通勤時間帯などに限って解禁すべきだとの提言を公表した。タクシー会社が配車アプリを使い、運行管理することで安全安心を担保できると指摘。訪日客の増加や高齢者による運転免許の自主返納で旅客運送の需要が高まるなか、白タクの部分解禁で供給を増やすべきだとした。米中では配車アプリを使った一般車両によるライドシェア(相乗り)が普及している。
ZERO TO ONEが運営する相乗りアプリ「ノリーナ(nori-na)」は、同社の「割り勘制度」を使った相乗りサービスに対して回答を得た。国土交通省と経済産業省が道路運送法第2条第3項に規定する「旅客自動車運送事業」に該当しないというもの。同日、経済産業省もこの回答を公表。これにより、同事業はいわゆる「白タク行為」にあたらず、タクシー事業の許可や登録も不要となることが明らかになった。 「ノリーナ」は、イベント会場に出かけるドライバーと同上を希望するユーザーのマッチングをおこなうサービス。料金はガソリン代や道路通行料は同乗者全員での「割り勘」扱いとなっている。 同社は今回、産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」を活用して、事業の位置づけについて、経済産業省を通じて国土交通省に照会した。 経済産業省の回答は「ドライバーへ支払われる同乗者一人当たりのガソリン代及び道路通行料の負担額は、当該
タクシー大手の第一交通産業と米ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies)がスマートフォン(スマホ)を使った配車サービスで提携する方向で検討していることが、日経コンピュータの取材で分かった。訪日外国人客が日本でウーバーのアプリを起動すると第一交通のタクシーを呼び出せるもので、早ければ2018年春にも提供を始める。ウーバーの配車サービスを使い慣れている訪日客を対象に、同じサービスを日本でも使えるようにして利便性を高める。第一交通は中国のスマホ配車大手、滴滴出行(ディディチューシン)とも同様の提携を発表済み。ウーバーとの提携が成立すれば訪日客向けサービスがいっそう充実しそうだ。 両社が組んで提供するのは、日本のタクシー大手などと同様にスマホを使って近隣のタクシーを呼べるサービス。タクシー事業者の免許を持たない個人が自家用車と利用者をマッチングして有償で客を送り届けるライドシェア
ドライバーが不要な自動運転車が普及したとき、タクシーはどうなるのか。業界の存続をかけて動いているのが、都内タクシー大手、日の丸交通の富田和孝社長だ。自動運転ベンチャーのZMP(東京・文京)と提携。自動運転タクシーの実証実験を計画するなど積極的に動く富田社長に話を聞いた。(聞き手は庄司 容子) ドライバーなしで走行できる完全自動運転車の開発が進んでいます。タクシー業界にはどんな影響がありそうでしょうか。 富田和孝社長(以下、富田):タクシー業界は自動化に対して、やはり賛否両論があります。それでも私は、自動運転タクシーがタクシードライバーを守ると思っています。 単純に考えると、雇用が失われるように思いますが。 富田:タクシー業界は今、人手不足です。ドライバーの平均年齢は年々上がっていて、都内では今58歳になっています。私どもは新卒だけでなく、外国人や女性の採用も積極的にやっていて、何とか人手を
今年に入っていくつかのメディアが中国人観光客を乗せた「白タク」問題を散発的に報じていることをご存知だろうか。 成田や関空など国内の主要空港、大都市圏を中心に人知れず中国人の運転する「白タク」が増殖している。沖縄や関西方面では地元のタクシー運転手の仕事が奪われ、「このまま野放しにしてもいいのか」という声もある。 そう言われても…、多くの人には何のことだかピンとこないかもしれない。一般の日本人には見えにくい話だからだ。だが、この問題の背景に、日本のシェアリングエコノミーやモバイル決済の普及の遅れがあると言われればどうだろう。 まずここでいう中国「白タク」について簡単に説明しよう。今日、日本を訪れる多くの中国客は自国で普及した配車アプリを使って、日本在住の中国人の運転する自家用車をタクシー代わりに利用している。一見ライドシェアが実現しているともいえるが、これは「越境EC」ならぬ、「越境白タク」と
【上海・林哲平】旅行熱が続く中国からの観光客を当て込んだ「中国式白タク」が、成田空港や関西国際空港など日本各地の空港で横行している。「中国人による送迎・ガイド」をうたい、中国の業者に登録した在日中国人が自家用車を運転。集客から支払いまでスマートフォン上で完結するため、取り締まりを免れるケースが大半だ。急速なキャッシュレス化が進む中国。日本側の対応が追いついていないのが現状だ。 ◇来日前に予約 空港にお迎え 中国式白タクは、運営する中国業者のスマホアプリで客が出発地と目的地、利用時刻を選べば、業者から日本にいる運転手に手配が届く仕組みだ。運転手が中国系のため、客は同胞意識と言葉が通じる安心感を抱く。 関西方面を旅行した際に利用した男性によると、飛行機が関西空港へ着陸すると、スマホに中国語で「あなたの運転手です。外でお待ちしています」というメッセージが届いた。指定された送迎用エリアでは、黒いワ
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