<オーストラリアの介護施設でおぞましい事件が起こった。利益優先の民間企業だからなのか、ネグレクトの常習施設だった> オーストラリアの介護施設で3月11日、男性入所者の頭の傷に蛆虫がわいているのが見つかった。男性は病院に運ばれ治療を受けている。 「まったく受け入れがたい、懸念すべきことだ」と、「高齢者と介護」大臣のケン・ワイアットは言った。施設の閉鎖もありうると息巻いた。 ヘルスケア企業ブパが運営するこの施設は、つい数カ月前にも、「入所者が深刻なリスクにさらされている」として、新しい入所者の受け入れ禁止処分と業務改善命令を受けたばかり。「処分後こんなに短期間で、入所者に蛆がわくなんてありえない」と、介護の質を監督する立場の当局者も言う。 問題の介護施設は豪南東部のニューサウスウェールズにある。マネジャーのシャロン・ベンジは、蛆がわいた入所者と家族に謝罪し、施設の運営方法を見直し、スタッフに追