<在中日本人の記録番組>中国と共に生きる 第23回>>> 中国のロックミュージックが誕生して今年で30年を迎える。今回は、中国ロックの黎明期に北京を訪れ、四半世紀にわたって中国ロックの発展に貢献し、外国人でありながら中国ロックの歴史に名を刻む日本人ドラマー、ファンキー末吉さんをご紹介したい。 中国ロックは、今から30年前の1986年5月9日、「中国ロック界の父」と呼ばれる歌手・崔健(ツイ・ジェン)が、連合国国際平和年を記念して北京工人体育館で開催された第一届百名歌星演唱会(第一回100人歌手コンサート)で「一無所有(俺には何もない)」という名曲を歌ったときから始まる。後に中国ロックは紆余曲折を経ながら広まりを見せ、米国ロックの40年の歴史をわずか10年の間に駆け抜けていった。その黎明期に当たる1990年に北京を訪れ、中国ロックの発展を支え、その盛衰を見届けてきた人物がファンキー末吉さんだ。