医療刑務所を出所し、報道陣や支援者に囲まれる「日本赤軍」の重信房子元最高幹部(奥中央、黒い帽子をかぶった女性)ら=5月28日、東京都昭島市 オランダにあるフランス大使館が武装占拠された「ハーグ事件」(1974年)に関与したとして懲役20年の判決が確定し、先月28日に満期出所した「日本赤軍」の重信房子元最高幹部(76)に関連し、警察庁の中村格長官は2日の定例記者会見で「(日本赤軍の)解散は形だけのものに過ぎず、テロ組織としての危険性がなくなったとみることは到底できない」と述べた。 重信元最高幹部は平成12年11月、大阪府内で逮捕され、13年に日本赤軍の解散を表明していた。 日本赤軍を巡っては、日航機がハイジャックされたダッカ事件に関与したとされる坂東国男容疑者(75)らメンバー7人が今もなお国際手配されている。中村長官は「逃亡中の構成員の発見、摘発に向け、最大限努力する」とした。