欧州で金融不安の芽が出ている。欧州中央銀行(ECB)の急激な利上げで不動産市況が悪化。金融機関が巨額の不動産融資で引当金の計上などを迫られる懸念が浮上したためだ。経営が極端に悪化すれば貸し渋りなどが深刻化しかねず、欧州連合(EU)の金融当局は警告を発した。インフレ鈍化で楽観論が広がる金融マーケットの重荷になりかねない。欧州の不動産市況は急激に悪化している。独ユーロペースによると、ドイツの住宅価
独・ポーランド、賠償で論争=侵攻80年、90兆円試算も 2019年09月02日14時09分 ポーランドのモラウィエツキ首相=8月29日、ストックホルム(AFP時事) 【ベルリン時事】第2次世界大戦の火ぶたを切ったドイツのポーランド侵攻から、1日で80年。この節目の年に、両国間で戦争賠償をめぐる論争が表面化している。くすぶる戦後処理の問題に、ポーランドのドイツや欧州連合(EU)との距離感の変化が重なり、外交問題として噴出した形だ。 〔写真特集〕アウシュビッツの記憶 「今日までドイツから大戦中の残虐行為への適切な賠償を受けていない」。ポーランドのモラウィエツキ首相は8月、独紙のインタビューで断言した。正式な請求はしていないが、議会の委員会が1日にも被害額の試算を公表する。地元メディアによると、8500億ドル(約90兆円)との試算が出る可能性もあるという。 独の戦後処理はホロコーストなどナチスの
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EU=ヨーロッパ連合に“独裁者”と呼ばれる指導者がいます。 28の加盟国の中で最も安定した権力基盤を持ち、先日行われたヨーロッパ議会選挙でも圧倒的な強さを見せました。 民主主義が最も発展していると言われるEUでなぜ“独裁者”は生まれ、支持されるのか。その理由を取材すると、EUが抱える構造的な問題が見えてきます。(ウィーン支局長 小原健右) 「私にはヨーロッパを移民から守るという使命がある!私たちの文化と価値観を守るため、EUに変革をもたらす!」 発言の主はハンガリーのビクター・オルバン首相。“独裁者”と呼ばれるその人です。 5月26日に行われたヨーロッパ議会選挙ではハンガリーの議席の半数以上を獲得。発言は首都ブダペストでの勝利宣言の一節です。 その政治姿勢はどのようなものなのでしょうか。
メイ英首相の政治的な終焉(しゅうえん)を目の当たりにした欧州連合(EU)の指導者らは、これは避けられないことだったとの感覚を抱いたかもしれない。その感覚は恐怖に取って代わられつつある。 メイ首相退陣は英国のEU離脱問題の行き詰まりを打開するのではなく、EUが長らく悪夢だと考えてきたシナリオが現実になるリスクを高めた。つまり、ジョンソン前外相率いる新政権の誕生だ。前外相は2016年の国民投票で偽りの公約を掲げてEU離脱を訴え、選挙戦を混乱させてキャメロン前首相を辞任に追い込んだ張本人というイメージがEU内では強い。 メイ首相は予測可能で、欠点はあったにしても明確な戦略があったとEU首脳の多くは考えている。ところがジョンソン外相については、EUを破壊したい単なるうそつきのポピュリストという認識だ。
イギリスのテレビ局は、大手自動車メーカーのホンダがイギリス南部にある工場を2022年に閉鎖する方針を固めた、と伝えました。ホンダは今のところコメントしていませんが、複数の現地メディアはEU=ヨーロッパ連合からの離脱が背景にあるという見方を伝えています。 閉鎖の理由など詳しい情報は明らかになっていませんが、複数の現地メディアは、来月29日に迫ったEU離脱による影響が見通せないことが背景にあるという見方を伝えています。 また、地元選出の下院議員はメディアの取材に対し「この工場での生産は終了し、日本に移管されることになると理解している。近く正式な発表があるはずだ」と話しています。 ホンダはNHKの取材に対し、今のところコメントしていません。 ホンダの工場では去年、イギリスの自動車産業全体のおよそ10%にあたる16万台の乗用車を生産し、およそ3500人を雇用しています。 現地ではEUから離脱したあ
実は俺「騎士」なんだーーウィーンに住んでいても、そんなことを友人に打ち明けられることはめったにありません。聞いてみると彼らが「君主」と仰ぐのは、かつての帝国を統治したハプスブルク家の末えい、現在の当主だといいます。どういうことなのでしょうか。そして騎士団の目指すものは。(ウィーン支局長 小原健右) かつてヨーロッパで隆盛を誇ったハプスブルク家の帝都ウィーン。豪華な宮殿や重厚な教会はその栄華を今に伝えています。 そのウィーンをことし4月、黒いマントを羽織った男たち500人が行進しました。彼らが向かったのは、街の中心部にある教会、シュテファン大聖堂です。 大聖堂ではある儀式が執り行われました。中心にいた人物の名はカール・ハプスブルク=ロートリンゲン。あのハプスブルク家の当主その人です。儀式はハプスブルク家の当主に忠誠を誓い、騎士団の一員として承認を受けるためのものでした。当主の前でひざまづく彼
【ベルリン=石川潤】ドイツのメルケル首相に対して、与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が事実上の不信任を突き付けた。首相の右腕で連邦議会の会派を率いる院内総務を13年間務めてきたカウダー氏が再選されず、ほぼ無名のブリンクハウス氏が25日、選出された。政権の迷走が続く首相の求心力は低下しており「メルケル降ろし」が広がりかねない状況だ。「これが民主主義だ。敗北することもある」。メルケル
イタリアのマッテオ・サルビーニ内相。チュニジア首都チュニスにて(2018年9月27日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / FETHI BELAID 【10月8日 AFP】ドイツで難民申請を却下された移民を独政府がチャーター機で経由地のイタリアに送還する計画だとの報道を受け、マッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)伊内相は7日、イタリア国内の空港を閉鎖すると警告した。 極右政党「同盟(The League)」を率いるサルビーニ内相は、「もしドイツ政府や欧州連合(EU)首脳部の中に、多数の移民を無許可のチャーター便でイタリアに降ろそうと考える者がいるとしたら、そんなことが可能な空港は今もこれからも存在しないと知っておくべきだ」とツイッター(Twitter)に投稿した。 サルビーニ内相はさらに、この夏イタリア政府が移民救助船の入港を禁じた点にも言及。「港を閉鎖したのと同様、
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