皇居には天皇家にまつわるさまざまな施設があります。退位の礼で関係するのは次の3つ。 1)御所……天皇の居宅 2)宮殿……天皇のいわば「仕事場」。会社のような存在 3)宮中三殿……神域(最高位の神社) 注目される「おことば」における上皇のあり方 30日に行われる退位の礼(退位礼正殿の儀)は国事行為(儀式を行うこと)となりました。当日のお仕事を終えた午後5時、天皇皇后両陛下が正殿(宮殿の中心施設)のうち最高格式の「松の間」におでましになります。 次に侍従(天皇の補佐役。国家公務員)がいわゆる「三種の神器」のうち「剣」と「璽(じ)」=勾玉(まがたま)および国璽(国印)と御璽(天皇の印鑑)を「案」と呼ばれる台の上に置きます。 今度は安倍晋三首相が国民を代表してあいさつ。国事行為は内閣の助言と承認が必要で、全責任を負う内閣トップが先に退位の事実や謝意などを語るとみられます。最後に天皇が「おことば」を