アメリカのトランプ大統領は、アメリカ軍がシリアで行った軍事作戦の結果、過激派組織IS=イスラミックステートの指導者、バグダディ容疑者が死亡したと発表しました。そのうえで「世界はずっと安全な場所になった」とISの壊滅を政権の優先課題として取り組んできたみずからの成果を強調しました。 発表によりますと、バグダディ容疑者は潜伏先でアメリカ軍に追い詰められてトンネルに逃げ込み、身につけていた爆発物をみずから爆発させて死亡し、現場で行ったDNAの分析によりバグダディ容疑者本人と確認されたということです。 作戦にあたったアメリカ軍の兵士に死者は出なかったということで、トランプ大統領は「バグダディ容疑者は泣き叫び、臆病者のように死んだ。世界はずっと安全な場所になった」と作戦の成果を強調しました。 トランプ大統領としてはウクライナをめぐる疑惑や、シリア北部からのアメリカ軍の撤退決定などで厳しい批判にさらさ
トランプ氏はホワイトハウスで声明を読み上げ「バグダディ容疑者は死んだ。その捕獲と殺害は国家安全保障の最優先事項だった。世界はこれで一段と安全になった」と成果を強調した。石油施設の保護を理由にシリアに米軍の一部を残すとしたものの「米軍を我が国に戻したい」とも語り、同国の駐留米軍の削減に重ねて意欲を示した。 「テロとの戦い」を続ける米国にとり、今回は11年の国際テロ組織「アルカイダ」指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害に続く成果となる。ただ、シリアではなお複数の過激派組織が活動しており、同国の安定をいかに図るかが引き続き課題だ。 米軍は26日夜にシリア北西部イドリブでバグダディ容疑者を標的にした特殊作戦を実行した。トランプ氏によると、米軍からトンネルに追い詰められた同容疑者が3人の子どもを道連れに自殺ベストを爆発させた。作戦での米軍の犠牲者はなかった。DNA鑑定では本人と推定されると判断して
イラク西部アンバル県で武器や旗を掲げるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員とされる画像。ISのプロパガンダ機関の動画から(2014年3月17日公開)。(c)AFP PHOTO / HO / AL-FURQAN MEDIA 【8月14日 AFP】国連(UN)は13日、イラクとシリアのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」について、掃討が進み、加入する外国人戦闘員の流入が止まった後も、両国に依然として2万~3万人のIS戦闘員が残っていると明らかにした。 国連の制裁履行監視チームが安全保障理事会(Security Council)に提出した報告書の中に記載した。残存するIS戦闘員は両国にほぼ同数。「今もなお重要な構成員として活発に活動する外国人テロ戦闘員が大勢いる」とも記している。 報告書によると、リビアを拠点に活動するIS戦闘員も3000~4000人いると推定されるほか、主要な司
台湾の軍事演習で使用された米国製の白リン弾(2012年6月7日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / SAM YEH 【9月10日 AFP】ロシアは9日、シリア東部の民間人居住地域の軍事目標に対する爆撃に、米国が白リン弾を使用したと非難した。白リン弾の使用は、国際法で禁じられている。 【写真特集】紛争下で生きる子どもたち シリア ロシア軍司令官は、「米軍のF15戦闘機2機が8日、デリゾール(Deir Ezzor)県ハジン(Hajin)を標的に、自然発火性を有する白リン弾を使用して爆撃を実施した」と指摘した上で、「これらの爆撃ですさまじい火災が発生した。死傷被害に関する情報を確認中だ」と明かした。 シリアではイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、ユーフラテス川(Euphrates River)と対イラク国境に挟まれたデリゾール県内の孤立地域を現在も支配している他、広大なシリア砂
死亡説が出ているものの確認されていない過激派組織IS=イスラミックステートの指導者のバグダディ容疑者について、アメリカ軍の司令官はシリアとイラクにまたがる国境地帯で生存している可能性があるという見方を示しました。 有志連合を主導するアメリカ軍のタウンゼンド司令官は31日、記者会見で「まだ生きていることを示す情報がいくつかある。私はバグダディ容疑者が死亡しているとは思わない」と述べました。そして、その潜伏場所について、イラク最大の拠点だったモスルやISが首都と位置づけるシリアのラッカではないとの考えを示したうえで、「ISの最後の聖域である国境地帯のどこかにいると思う」と述べ、シリアとイラクにまたがる国境地帯で生存している可能性があるという見方を示しました。 ISはことし7月にモスルを奪還されたのに続いて、先月31日までにイラク北部の支配地域を奪われ弱体化が鮮明になっていますが、依然としてシリ
6月16日、ロシア国防省はシリアの都市ラッカ周辺で5月下旬に実施した空爆で、過激派組織「イスラム国」(IS)指導者のバグダディ容疑者が死亡した可能性があるとの情報について確認していると明らかにした。写真は2014年7月にインターネット上に掲載された、バグダディ容疑者を撮影したとされる映像から(2017年 ロイター) [モスクワ 16日 ロイター] - ロシア国防省は16日、シリアの都市ラッカ周辺で5月下旬に実施した空爆で過激派組織「イスラム国」(IS)指導者のバグダディ容疑者が死亡した可能性があるとの情報について確認していると明らかにした。複数のロシア通信社が伝えた。 報道によると、空爆はIS指導者の会合を狙って5月28日に行われた。 RIA通信は国防省の発表として「様々な経路で現在確認中の情報によると、会合にはIS指導者のバグダディ容疑者も出席しており、空爆により同容疑者は殺害された」と
フィリピン南部マラウィ市街地を車両で移動する兵士ら(2017年6月10日撮影)。(c)AFP/NOEL CELIS 【6月11日 AFP】(写真追加)在フィリピン米国大使館は10日、フィリピン南部の都市マラウィ(Marawi)で、米特殊部隊がフィリピン軍を支援していることを明らかにした。一方、フィリピン軍は9日に起きた新たな戦闘でフィリピン海兵隊員13人が死亡したと発表した。 イスラム教徒が大多数を占めるマラウィを先月23日に襲撃してイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の黒い旗を掲げ、住民を人間の盾にして防空トンネルや対戦車兵器を使用する数百人の戦闘員に対し、フィリピン軍は苦戦を強いられている。 9日には市街地で激しい銃撃戦があり、フィリピン軍のエドガルド・アレバロ(Edgardo Arevalo)報道官によると海兵隊員13人が死亡し、フィリピン軍側の死亡者が大幅に増えた。 AFPのビ
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