日本映画史に残る傑作『八甲田山』がシネマ・コンサートになって、来春1月14日(月・祝) に東京・NHKホールにて開催される。 1977年に公開されたこの映画は、明治35年(1902)に真冬の八甲田山中で199名の犠牲者を出した遭難事件を描いた新田次郎の名著「八甲田山死の彷徨」が原作。 3年間をかけた撮影には事件当時とほぼ同じ気象条件の元、雪の八甲田山で行われた。あまりの寒さに逃げ出した俳優もいたという過酷な現場で踏ん張り、カメラを廻し続けたのが木村大作だ。映画では「撮影 木村大作」と1枚タイトルでクレジットされている。 撮影で1枚タイトル・クレジットされたのは日本映画界で木村が最初。 八甲田山は木村のカメラがなければ完成しなかったとも言われ、脚本製作の橋本忍と監督の森谷司郎の二人が木村のカメラに対して最大限の敬意を払ったのだ。 当時、傑作『八甲田山』の撮影を務めた木村大作監督 <撮影監督を