米国の財団の歴史を紐解くと、その出現は20世紀初めといえるが、創設者はいわずと知れた大富豪、時には弱者の敵とも目された大資本家たちである。皮肉といえば皮肉、当然といえば当然なのだが、いずれにしても、アンドリュー・カーネギーとジョン・ロックフェラー1世の二大資本家を筆頭に、彼らは蓄積された富を後世まで世のため人のために生かすことを考えた。ビジネス界のリーダーの存在なくして、「フィランソロピー」は成り立たなかったのである。 では「フィランソロピー」とは何か。「チャリティ」とはどう違うのか。 財団が担うフィランソロピーの性質を的確にまとめた文言が、元ケロッグ財団プログラム・ディレクター、Joel J.Orozの著書(「Insider’s Guide to Grantmaking」、邦訳本「助成という仕事:社会変革におけるプログラム・オフィサーの役割」)の中にある。それによると、財団の規模・形態は
![社会変革をもたらす米国財団(2007年10月03日) - ソーシャル・イノベーション](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/126e9c63960837b5815901e11e1f6c1303c17f2b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog.seesaa.jp%2Fimg%2Fogp_logo.png)