価値から生の意味へ 渡辺「歴史科学（歴史学）の方法論」 - オシテオサレテ
渡辺和典「歴史科学（歴史学）の方法論 ジンメル・西南学派・ハイデッガー」『哲学論集』第45号、2016年、53–72ページ。 http://digital-archives.sophia.ac.jp/repository/view/repository/20170316017 19世紀後半に盛んにとりあげられた価値の哲学と、ハイデガーの哲学との研究を探る論考である。新カント派のヴィンデルバントとリッカートが学問の種類を2つに分けたのは、よく知られている。一つは科学の領域である。事実にもとづいて普遍的に成りたつ法則を発見する。これにたいして歴史の領域はあくまで個別的な出来事を扱うので、法則化になじまず、一見すると学問といえないように見える。これにたいしてヴィンデルバントとリッカートはこう答えた。なるほど歴史学は一回きりの出来事を扱う。しかしその出来事を意味を解釈する点を忘れてはならない。この
【報告】石川文康「カントの歴史哲学―理念の歴史性をめぐって」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy
「時代と無意識」＋UTCP短期教育プログラム「歴史哲学の起源」の合同演習として、2008年12月10日、東北学院大学から石川文康教授をお迎えして、講演会「カントの歴史哲学――理念の歴史性をめぐって」を開催した。 まず石川先生は、カントの数々の著作に散見される歴史哲学的な洞察を一瞥しながら、カント哲学において時間と永遠の対立が、とりもなおさず感性と理性との対立にほかならないことを指摘した。もちろん、理性、ないし超時間的なものと、感性、ないし時間的なものは『純粋理性批判』においては、カテゴリーの時間化（図式化）において交わる。この意味で純粋知性概念（カテゴリー）は、客観的妥当性（実在性 realitas objectiva）を持つのである。 では、理性概念としての理念はどうなるのだろうか。石川先生は、理性は完全に時間を越えており、時間化されないと述べる。理念はカテゴリーのように客観的妥当性、実
新カント派のはじまりのはじまり Beiser, Genesis of Neo-Kantianism, ch. 1, #1 - オシテオサレテ
The Genesis of Neo-Kantianism 1796-1880 作者: Frederick C. Beiser出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2015/01/27メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る Frederick C. Beiser, The Genesis of Neo-Kantianism 1796–1880 (Oxford: Oxford University Press, 2014), 23–46. 新カント派の歴史を扱う書物から、フリースをとりあげた章を読む。今回は前半部である。 ヤコブ・フリードリヒ・フリース（1773–1843）の名前が新カント派の歴史のなかで言及されることは近年まれである。しかし彼こそは、ヘルバルトとならんで新カント派の創設者であった。フリースは誰よりもはやくカントへの回帰を提唱してい
「存在論の方法としての言語分析」 - 飯田隆
I am a philosopher at Nihon University (Faculty of Humanities and Sciences). I work in the philosophy of language and logic. My current interests are developing a formal semantical theory for Japanese, and the ontology of types and tokens. After studying at the University of Tokyo and the University of Michigan, I taught at Kumamoto University (1978-1988), Chiba University (1988-1998), and Keio Un
大塚桂（1999）「政治概念論争・再考(1) - 日本政治学史の展開」政治学論集50 - 駒澤大学学術機関リポジトリ
学部 リポジトリ・CiNii収録範囲一覧はこちら（本文を読む） 法学部 仏教学部 文学部 経済学部 経営学部 医療健康科学部 グローバル・メディア・スタディーズ学部 総合教育研究部 旧外国語部 旧保健体育部 旧短期大学 旧北海道教養部 + More このアイテムのアクセス数:225件（2023-12-18 04:15 集計） 閲覧可能ファイル ファイル フォーマット サイズ 閲覧回数 説明 KJ00000114377 pdf 1.52 MB 771 論文情報 データ種別：紀要・論集・研究成果物 レコードID XC00322448 論題 政治概念論争・再考(1) - 日本政治学史の展開 - 著者 著者名 大塚桂 掲載誌情報 政治学論集50 出版年 1999-10 開始ページ 65 終了ページ 106 カテゴリ 法学部 論文詳細を表示 レコードID XC00322448 論題 政治概念論争・再
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Amazon： 現代の独逸哲学: ヴィリ・モーク: 本
赤嶺宏介（2010）「書評 Rudolf A. Makkreel, Sebastian Luft (eds.), Neo-Kantianism in Contemporary Philosophy」哲学論叢 37. - Kyoto University Research Information Repository
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カントと現代哲学 (現代カント研究13) | 加藤 泰史, 舟場 保之 | 本 | Amazon
大橋容一郎（2015）「近代日本の認識論史とカント哲学 (特集 ドイツ哲学と日本の哲学)」日本の哲学 16, 昭和堂. - CiNii
大橋容一郎・村井則夫 編（1989）「新カント学派著作と邦訳文献・LOGOS寄稿者と寄稿回数 (新カント派<特集>)」理想643. - CiNii
大橋容一郎（2008）「大正期におけるカント研究の動向--桑木厳翼と新カント学派 (特集 大正の哲学)」日本の哲学 9, 昭和堂 - CiNii
ラスク研究会監訳「エミル・ラスク著『哲学の論理学とカテゴリー論 : 論理形式の支配領域に関する研究(1911年)』解説と翻訳(二)(第一部第一～三節)」上智大学哲学科紀要40. - 上智大学学術
ラスク研究会監訳「エミル・ラスク著『哲学の論理学とカテゴリー論 －論理形式の支配領域に関する研究（1911年）』解説と翻訳（緒論）」上智大学哲学科紀要39 - 上智大学学術情報リポジ
大橋容一郎（1992）「<展望>新カント派再考」ソフィア41 - 上智大学学術情報リポジトリ
荒井正雄（2005）「西田書翰に見る日本の精神史 ―昭和10年代・嵐の中の思想と学問―」 - DSpace at 愛知教育大学
堀江 湛（1970）「潮田政治学における政治概念論争の意味--新カント派科学方法論の演じた役割」 - CiNii 論文
北垣徹（1998）「道徳の共和国―ジュール・バルニと新カント派の政治思想」人文学報81 - Kyoto University Research Information Repositor
神野慧一郎（1989）「実在論への道」人文研究41 - 大阪市立大学 学術機関リポジトリ
久野譲太郎（2013）「ハイデルベルク留学を通じてみる恒藤恭と「新カント派」：1924年渡独時資料を手掛かりとして」大阪市立大学史紀要6 - 大阪市立大学 学術機関リポジトリ