前々回にああは書いたものの、ちょっと原点をもう一度冷静に振り返ってみようと思って、改めて毎日新聞の当該記事を探してみた。毎日新聞社そのものの記事リストでは既に見られないようだけれども、全文をコピーし掲載しているサイトは幾つかあったので(著作権の侵害なんだけど……)内容はわかった。 で、過ちては革むるに憚ることなかれ、だ。毎日新聞の虚報であったと断じたのは、言葉が過ぎた。撤回する。その理由は、次の通りだ。 転載されている記事を読むと、読者の受け止めはともかくとして、新聞記事の作法は守られていて、ちゃんと一方当事者の主観ベースで主張されている事象(=カギカッコ引用)と、客観的事実(=記事の地の文)とを区別して記述している。 つまり、少なくとも形式面において、毎日新聞自体は主体的に『放置』とも『たらいまわし』とも言っていない、そのように遺族が主張しているのを紹介しただけであると言いうる体裁を整え