日本人男性がインドで依頼した代理出産で誕生した女児が出国できないでいる問題で、日本政府は27日、日本への入国を可能にする査証(ビザ)を女児に発給した。在インド日本大使館が明らかにした。 女児はすでにインド政府発行の渡航証明書を取得。日本へ渡航するための必要書類はすべてそろい、誕生から約3カ月間留め置かれたインドから、付き添っている祖母とともに近く日本へ向けて出発する予定。日本入国後、帰化などの手続きを経て日本国籍を取得できるとみられる。 女児は、日本人男性の精子と匿名の第3者の卵子を体外受精させてインド人代理母の子宮に移植し、今年7月に生まれた。卵子提供者が匿名のため出生証明書には父親の名しかなく、インド国籍も日本国籍も取得できないまま、インドを出国できない状況に置かれていた。(共同)