訪日外国人数はほぼコロナ禍前の水準に戻り、海外メディアの日本への視線も熱い。特筆すべきは、その熱視線が日本人からすると少し意外な場所に向けられているということだ。 たとえば、米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「2023年に行くべき場所」として岩手県は盛岡を取り上げたし、英紙「デイリー・テレグラフ」は富山県をイチオシしている。そして11月2日付の仏誌「ル・ポワン」が紹介しているのは、東京都渋谷区「富ヶ谷」の楽しみ方である。 富ヶ谷と言えば、10月、国際情報誌「タイムアウト」が発表した「世界でもっともクールな地域」の10位にも選ばれていた。代々木公園に面し、渋谷駅からも遠くはないが、渋谷ほどの喧騒はない、落ち着いた住宅街。そんな富ヶ谷でル・ポワンが注目したおすすめスポットをいくつかご紹介しよう。