若者が馬に乗って急な坂を駆け上がる三重県桑名市の神社で行われている伝統行事「上げ馬神事」について、ことし5月の神事で馬が転倒して骨折し、殺処分の対応がとられたことなどから「動物虐待ではないか」という指摘が県などに相次いで寄せられています。 こうした中、県の審議会は「十分なガバナンスがとられていない」として、この神事の実施主体を明確にすることなどを求める意見をとりまとめました。 「上げ馬神事」は、三重県桑名市の多度大社で680年以上前から行われているとされ、三重県の無形民俗文化財にも指定されている伝統行事です。 神事では若者が馬に乗って急な坂を駆け上がり、頂上の壁を越えた回数で農作物の作柄などを占いますが、ことし5月の神事で、馬1頭が転倒して骨折し、獣医師による殺処分の対応がとられたことなどから▽動物虐待だと指摘する声や▽文化財の指定の解除を求める声がSNS上で広がっているほか、県などにも同