読み取り機に「Suica」をかざす避難者=石川県志賀町富来領家町の富来活性化センターに設置された避難所で2024年2月7日、藤河匠撮影 デジタル技術を使いこなし、災害時に国民の命を守る取り組みを強化しなければならない。 能登半島地震の避難所運営にICカードを活用する試みを、政府が始めた。JR東日本のSuica(スイカ)を被災者に発行して名前や連絡先を登録し、避難所の利用者数などを把握する。食事や支援物資の配布を効率化できる。 マイナンバーカードが使えなかったための代替措置である。携行している避難者は全体の約4割に過ぎず、自治体や国には読み取り機の在庫もなかったという。 マイナカードなら被災者の年齢や性別に応じた、よりきめ細かい支援が可能だ。罹災(りさい)証明書の交付など、生活支援に関わる行政手続きにも使える。保険証の機能があれば、投薬や診療の履歴も閲覧できる。読み取り機の備蓄など、必要な対
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