円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫) 作者: 長谷敏司,深遊出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/06/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 68回この商品を含むブログ (51件) を見る作者自身もあとがきで述べていますが、一体このシリーズはどこまで行くというのでしょうか。 これまで続けてきた高いテンションは落ちることなく、さらに奥へ奥へと真っ暗な道を突き進んでいる感のある第8巻。 《賢者の石》を手に入れるため日本に現れた聖騎士将軍《至高の人》アンゼロッタ・ユーディナ。そして昼間の日本で一大勢力による侵攻を始める機械化聖騎士団。《協会》との繋がりを失い、専任係官の数も限られた状況の中で、それでも闘わなければならない《公館》とそのトップである京香。《公館》を追われながらも繋いできた、きずなとメイゼルとの温かな幻は砕け、それでも目も前の彼女を
この作品は文体が重たいくせに妙なタイミングでシュールなギャグを挟んでくるから困る。いや困らないけど。ものすげー真面目な人が真面目な顔で卑俗的なギャグを言ってるみたいで頭が混乱するというか。生活感溢れすぎなエレオノールさんマジ最高なんですけどね。 メイゼルが今回は妙にマゾっぽかったけど、どうしたんだろう。サドとマゾは紙一重とか言いますが。マゾロリ萌えす。きずなもやたら黒かったな。うっとうしさ最高潮。仁はどうしてきずなの胸とかお尻とかの描写ばっかりしますか。 最初から最後までどうにも絶望的な状況が続いているけれど、この作品はそんなんばっかりなので感覚が麻痺してしまった。ただそれでも、絶望的な状況から逆転するためにいろんなものを犠牲にしてきて、前回の戦いでは主人公自らが犠牲になったし、今回の戦いではついにネタバレネタバレが犠牲になって、なんだかじわじわと絶望が大きくなっていく感じがしますね。
「鴉木さん、なんか今日は、変だよね」 「……そう?」 「鴉木さんって、もっと、あとさき考えな……いや、思い切りよかったよ。らしくないって言うか……もっと、ハダカになってぶつかっていいんじゃないかな」 「……………私、ひょっとして『ハダカ』って言った?」 「そんなにハダカがくせになったの?」 「くせとかじゃないよ!みんな、素直になったほうがいいとか、そんな感じのことだよ。私、いいこと言ったよ?」 「そうなのよ!ごほうび、このままハダカにひんむいて、そこの窓から逆さ吊りにしたげたいくらい、よく言ったわ!」 「……鴉木さん、ものすごく目が恐いよ?」 「ぶつかっても何をしてでも、ほしいものは手に入れなきゃダメなんだわ。……あたし、なにかんちがいしてたのかしら?本当に、いつの間にか甘えてたんだわ」 「大事なのは、ハダカのあたしが、どこまでやったげられるかってことよ。恋って、そういうことだと思うの」
神人遺物の原料となる賢者の石を巡る戦いが始まろうとしている。神音大系の聖騎士将軍・〈至高の人〉アンゼロッタは機械化聖騎士師団を率いて来日する。総兵力5千人の聖騎士。一方の公館の戦力はごくわずか。激突すれば敗北必至の状況で、公館から離脱した仁も望むと望まざるとに関わらず、束の間の平穏は終わりを迎える。バベル再臨より事件の渦中にあり、そしてまた聖騎士たちの目標となったきずなの存在を守るため、仁は絶望的な状況下においてなお、彼女を守るために戦いを選ぶ。 アンゼロッタの、神音大系の圧倒的な戦力投入によって、協会とのパイプが断絶してしまった公館には、それに抗する手段はあまりに少なすぎて。 そして、それによって仁とメイゼル、きずなの3人で築いてきた疑似家族生活の終焉。仁の抱えていた後ろめたさの核心が、ついにきずなに突きつけられるお話。 仁が相変わらず何をやっても報われない展開。誰かを幸せにしたいと思っ
Title : 円環少女 8 裏切りの天秤 Author : 長谷敏司 / Illust : 深遊 ISBN:9784044267100 / 角川スニーカー文庫 シリーズ8冊目。束の間の平和を楽しんだ前巻から話が大きく動き、物凄い事になってます。 賢者の石と再演大系を巡って、日本に聖騎士団が大攻勢をかける展開で、平和だった仁とメイゼル、きずなの日常が一気に壊れていく様がちょっと哀しかった。特にきずなは...。今回は再演大系が話の軸にあるので、メインはきずななんですが...知らなかった真実を突きつけられ、見ない振りをしていた部分に強引に目を向けさせられ。前半の幸せな空気はどこいった? と思わずにはいられないキツイ展開。 メイゼルはメイゼルで悩みに悩んで。彼女の主張は昔から変わってないけど、今回はきずなへの嫉妬とか色々と合わさって天井突き抜けた感じがします。吹っ切れたとも言うのかなぁ? やり場
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