あらすじ それは、“文学少女”の願いと祈りの物語――。 「書かなくてもいい。ずっと側にいる」――そう告げるななせに救われた心葉。だが、そんな彼を流人の言葉が脅かす。「琴吹さんのこと、壊しちゃうかもしれませんよ」……そんな時、突然、遠子が姿を消した。空っぽの家に残るのは切り裂かれた制服だけ。心葉は遠子を追えるのか? 露わになってゆく真実に、彼が出す答えとは? 遠子の祈り、叶子の憎しみ、流人の絶望――その果てに秘められた物語が今、明らかになる……! “文学少女”の物語、堂々終幕!! レビュー “文学少女”感動の完結。 ただ一言、感動した。 今は読了後の余韻でいっぱい。 これまでの一冊一冊が美しく積み重なり、そしてフィナーレを迎えた。 思いもよらぬ真相、そして暗く悲しい物語を暖かな物語に変える“想像”に心打たれた。 もちろん全てが美しく、愛に溢れたことばかりではなかった。 混濁した人の業も、愛ゆ