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詩に関するPledgeCrewのブックマーク (2)

  • 坂のある非風景 もう誰もぼくの名をよんでくれなくていい

    Author: M ペンを折ることさえ、ここではもう「別の手段による詩の継続」を意味しているにすぎないという宿命に、それからも耐え続けた。 freezingm▽gmail.com ◇『山哲也詩集』 思潮社 現代詩文庫180 ■ほぼ15年以上前から知己を得ている詩人で、そういった理由で読みにくさを感じていた。論理性、批評意識といったものがことばの選択に反映していて、それがひとつひとつのことばの発露を制御しているといった印象をずっといだいていた。流れるような意識が現れるときも、それは操作されたものではないのかと思っていた。自然そっくりの反自然、徹底的に拒まれた感傷だけがたどりつく感傷といった印象である。以前、「偏在する空虚」という題で『一篇の詩を書いてしまうと』の書評を書いたことがある。どこにも発表していないその文を引用する。 ◆偏在する空虚 ■山哲也の詩集『一篇の詩を書いてしまうと』に出

  • 坂のある非風景 追悼、山本哲也

    3月12日午後6時32分、大腸がんのため福岡市西区の病院で死去、71歳だった。 今でも、いくつかの詩集を開くことができる。思潮社の現代詩文庫180『山哲也詩集』に至るあなたの軌跡を追いながら、今でも、どこかナイーブで、変わることのないスマートな知性を湛えて語りはじめるあなたのおもかげを、思い出すことができる。 私の最初の詩集を、それから5年後に知り合ったとき、あなたは買って持っていると言った(その詩集を持つ未知のひとと直接出会ったのは、ついにあなただけだった)。詩誌『九』に誘ってくれた。詩を発表するたびに新聞紙上で取り上げてくれた。そんなあなたの評価がどれほど私の孤独感を癒してくれただろう。私は、あなたに受けた恩を、ついに直接あなたに返せない恩を、別の詩作者たちに返すという責務を、あなたによって負わされてしまった。 『伊勢物語』と『文字所有者たち』について講演する山哲也、屋で出会う山

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