千葉県の流山市立南流山中学校が今春、同市鰭ケ崎の東洋学園大跡地に移転する。校舎などの施設を改修し、そのまま流用する。グラウンドと体育館をそれぞれ二つずつ備え、敷地面積約5万平方メートル、延べ床面積約3万平方メートルの広大なキャンパスに中学校が誕生する。市教育委員会学校施設課は「大学施設に中学校が移転した例は聞いたことがない。全国的にも珍しい取り組みなのでは」と話している。(林容史) 現在の南流山中に隣接する市立南流山小学校では児童数の増加が続き、2020年度には千人を突破した。市教委は早急に小学校を分離新設するため、学校の建設用地の選定を進めた。県が進めている土地区画整理事業のエリア内にある治水用調整池の上に学校を建設する可能性も探ったが、難工事となるため、24年4月の開校に間に合わないことが判明して断念した。 同大は本郷キャンパス(東京都文京区)に大学機能を集約し、市内から撤退。流山キャ