福島県南相馬市の牛の食肉から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、横浜市は12日、当面の間、市立小学校と市立保育所の給食で牛肉を使用しないと発表した。不安を抱く保護者への配慮といい、市内の民間保育所などにも呼び掛けている。 8月以降に牛肉を使用する場合、国がモニタリング検査の強化を求めている福島や宮城など7県産以外を使う考え。 神奈川区内の小学校は同日、主菜の「ビビンバ」から牛肉を抜き、「ナムル」として提供。別の献立の食材調達が間に合わなかったためで、「子どもたちにとっては物足りなかったかもしれないが、安全性を優先した」と同校。 相模原市教育委員会では福島県産以外の牛肉を使用しており、これまで通りに牛肉を使うという。川崎市教委はコスト高などの理由から、ここ数年は食材に牛肉を使用していないという。