【4月28日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)の湖南省博物館は26日、前漢時代の墓葬群「馬王堆(ばおうたい)漢墓」の出土文化財に対しこのほど実施した体系的な悉皆(しっかい)調査(全点調査)で、帛書(はくしょ、絹に書かれた文書)の断片数十点を発見したと明らかにした。帛書「刑徳」丙篇の一部も含まれており、関連研究の新たな資料となった。 「刑徳」には甲、乙、丙の3篇があり、いずれも1973年に長沙市の馬王堆3号墓から出土した。甲篇は漢代初期の刑徳(刑罰と恩賞)理論における重要な章で、乙篇は主に同理論の運用規則の解説や「刑徳九宮図」の解釈、雲霞や風、雨、雷などの天文気象で戦争の勝ち負けや吉凶を占う決まりが書かれている。丙篇は損傷が激しいため、断片のつなぎ合わせと句読が困難な状態にあった。 同館馬王堆漢墓・所蔵品研究展示センターの喩燕姣(Yu Yanjiao