《本草綱目》 金陵版 金陵とは南京の古称で、最初の出版地であることから初版を金陵版と呼ぶ。 『本草綱目』(ほんぞうこうもく)は、中国の百科全書的な本草書[1]。本草学史上、掲載品目及び引用文献の規模からみて中国を代表する著作とされている[2]。 概要[編集] 作者は明代の李時珍(1518年 - 1593年)で、1578年(万暦6年)頃に脱稿、死後の1596年(万暦23年)に南京で上梓された[1]。 李時珍は本書の執筆にあたって26年の歳月をかけ、700余りの文献を調査し、自らの調査と合わせて約1900種の薬物について記載した[2]。 中国の『神農本草経』以降の歴代本草書は、前の本草書に増補改訂する際に先人の文を直接改めるのではなく、見解の相違があれば新註の中で述べるという共通の原則が守られたが、『本草綱目』では全く新しい独自の見解に基づく構成となっている[3]。 1951年には世界和平会議
沖縄県で数少ない海藻・海草研究者の当真武博士のライフワークの成果が、オールカラー版で分かりやすく『沖縄の海藻と海草』として刊行された。一般に海藻(草)類は、動物に比べて地味であるが、海洋生態系で栄養潮類と太陽エネルギーで光合成を行い、海洋生物生産の最も重要な役割を演じている。 本書は、第1部自然環境、第2部食用海藻の養殖、第3部沖縄の海草250種―の3部構成になっている。第1部では、第1章~5章からなる。第1章は海藻・海草を概観し、第2~5章には、沖縄島北部、中部、南部、久米島、西表島のそれぞれの海藻・海草の種類・分布・生態を解説しながら、漁港や埋め立てなどの人為的な環境改変による影響について述べられている。 第2部では、著者の持論「海の植物を指標にして沿岸環境を読み解く方法」を提案し、護岸造営・漁港・護岸消波堤・埋め立て等の諸開発に当たって、海藻・海草の生態に充分な配慮が必要とし、共存を
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