漫画の海賊版サイトの被害が2017年から拡大している。「日本政府はISPに対して海賊版サイトへのアクセス遮断(サイトブロッキング)を要請する調整に入った」という報道もあり、さまざまな議論が巻き起こっている。著作権法に詳しい福井健策弁護士の寄稿。 編集部より 「政府がISPに対して海賊版サイトへのアクセス遮断(サイトブロッキング)を要請する調整に入った」という報道をめぐり、「憲法で定めた『通信の秘密』や『表現の自由』を侵すのではないか」「サイトブロッキングは有効な対策なのか」「他の有効策があるのではないか」などさまざまな議論が巻き起こっている。本稿は、深刻さが増す海賊版サイトをめぐる諸問題について、著作権法に詳しい福井健策弁護士に寄稿してもらった。ITmedia NEWS編集部では、引き続き海賊版サイトやサイトブロッキングに関する取材を続けていく。 海賊版サイトへの対策として提案されている「
これは出版業に隣接する場所で働く人間にはこう見ているという話だ。出版業は苦境に立たされている、新しい売り方を模索せねば、という声が聞こえてくるが、いや、苦境どころじゃなくてもう終わっているよなーと素直に思う。 編集者はいつ会っても疲弊している。ノルマに追われ、考える時間がない。著者を見つけ、本を作っても、宣伝費がないので売る方法がない。ノルマがあるので完成したらすぐ次の本に取り掛からなきゃいけない。同時並行でやっているので、一冊に力をかけることもできないし、完成したら販売に力を入れることもできない。結果、作ったらあとは放置。売れてくれたらラッキー。そのぐらいの気持ちでやっている。 宣伝費がかけられないので、少しでも売れる確率をあげたければ、すでにファンがいる人間にあたらなきゃいけなくなる。なので、ツイッターでフォロワーが多い人間、ブログが少しでもバズった人間に声をかける。だから、今はネット
これといった特徴もない住宅街の一角に「えほんやなずな」ができたのは、2016年秋のことだ。経営者は「就職経験もほとんどなかった」という50代の女性。近所の人たちが徒歩や自転車で三々五々やってきては、引き戸を開けて入っていくー。「まちの本屋が消えた」と言われて久しいが、その一方、「地域に本屋を取り戻そう」と動き出した人たちがいる。経営が厳しいことは分かっているのに、なぜ? 本屋をつくる人々を各地に訪ねた。(益田美樹/Yahoo!ニュース 特集編集部) 8月の金曜日、夕方。茨城県つくば市の書店「えほんやなずな」は営業時間を延長し、「おとなのためのおはなしかい」を開いた。住宅街の一角。夜になっても、そこだけ灯りがともっている。10坪少々の、さして広くない店内で、店主の藤田一美さん(56)があいさつした。
平成28年5月1日,アマゾンジャパン株式会社とアマゾンジャパン・ロジスティクス株式会社が合併し,存続会社であるアマゾンジャパン・ロジスティクス株式会社がアマゾンジャパン合同会社に組織変更された。 2 電子商店街の市場 我が国における主な電子商店街としては,Amazonマーケットプレイスのほか,楽天市場,Yahoo!ショッピング等が存在する。これらの電子商店街の運営事業者は,自らが運営する電子商店街において出品者が一般消費者等に商品を販売することを可能とし,多くの運営事業者は,出品者から手数料を徴収している。また,出品方式を採用するか出店方式を採用するかなど,その取引形態は一様ではない。 なお,アマゾンジャパン合同会社は,Amazonマーケットプレイスを運営しているほか,Amazon.co.jpウェブサイトにおいて自らも一般消費者等に商品を販売している。 3 Amazonマーケットプレイスに
小規模・個人経営の書店が経営者の高齢化、インターネット通販の普及、高収益を見込める雑誌の売れ行き減少、少子化に伴う顧客減少で閉店した上で他業種店舗、あるいは一般住宅への改装が相次ぎ、それとともに雑誌などの供給場として注目を集めるようになったのがコンビニエンスストア。しかし、雑誌の集客効果は媒体力の下落とともに落ち、コンビニでもその領域と取り扱い雑誌数は減っていく。雑誌コーナーは縮小され、その場にはイートインコーナーや電子マネーの販売スタンドなど、時代の需要にマッチした設備が配されていく。大型書店も最近は減少傾向にあり、雑誌を店舗で手に取り吟味する機会は減り、雑誌業界そのものも元気を無くしつつある。このような状況の中で、各分野の雑誌のうち一部ではあるが、複数の分野に関し、社団法人日本雑誌協会が2023年11月6日に発表した「印刷証明付き部数」の最新値から、雑誌の部数における「前年同期比」を算
結論: アマゾンの「バックオーダー発注」廃止は、流通改善に名目を借りた正味戦争の宣戦布告である。この戦争に敗北し、多くの出版社が個別直接取引(e託)に応じてアマゾンのみに特恵条件を与えることは、破壊的な状況をもたらす。 また、直接取引をしたところで流通が改善するという保証はない。アマゾン依存度が上がるほどに、苛烈な「ご提案」に逆らえない状態となる。 在庫ステータス管理の問題は、業界が抱えつづける課題ではあるが、このアマゾンの施策とはほぼ関係ない。 長くなってしまったので、結論を先に書いた。これに納得できた人は、この先は読まなくてもいい。そうでない人、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁く声に揺れている人に向けてこれを書く。 その提案書には、いくつもの重要な点が省かれているからだ。 取引正味の現状 現在、出版業界の正味標準は以下のようになっている。 出版社から取次への引渡
人生は短く、積読山は高い。 せめては「死ぬまでに読みたいリスト」を消化しようとするのだが、無駄なあがき。割り込み割り込みで順番がおかしくなる。読了した一冊に引きずられ、リストは何度も書き直される。 重要なのは、「あとで読む」は読まないこと。「あとで読む」つもりでリツイート・ブックマークしても読まないように、あとで読もうと思って読んだ試しはない。だから、チャンスは読もうと思ったそのときしかない。実際に手にとって、一頁でも目次でもいいから喰らいつく。勢いに任せて読みきることもあれば、質量と体力により泣く泣く中断する本もある。かくして積読山は標高を増す。 ここでは、2016年に読んだうち、「これは!」というものを選んだ。ネットを通じて知り合った読書仲間がお薦めする本が多く、それに応じてわたしのアンテナが変化するのが楽しい。わたし一人では、数学や経済学や歴史学、進化医学や認知科学の良本を探し出せな
はぁとふる倍国土@C103日曜 西ぬ24ab @keiichisennsei マンガ家が単行本発売時に「発売直後の1週間の売れ行きで決まるんです!お願い!買って!」って呟いているのを見て、すごく違和感を感じていた。発売直後に買って欲しいのは作者側の都合であって、読者には関係のないことだと思ったからだ。送り手側だけの都合による「お願い」に違和感を感じたのだ。 2015-10-06 20:11:54 はぁとふる倍国土@C103日曜 西ぬ24ab @keiichisennsei では、どうすれば読者が納得して発売時に買ってくれるようになるのか?…僕の出した答えが「買ってくれた人への個別のお礼(ネタ入り)ツイート」だった。ひとりひとり個別のギャグコメントを入れたお礼は「バーチャルなサイン会」みたいで、買ってくれた人にとっても価値のある呟きだと思ったからだ。 2015-10-06 20:14:42
こんにちは、オモコロ編集長の原宿です。昨日に引き続きまして、コルク佐渡島さんとの対談の後半戦をお送りいたします。 今回も“編集”という仕事を考える上で、めちゃくちゃ重要なキーワードが散りばめられた内容になっておりますので、ものづくりに関わる人もそうでない人もぜひお読みいただければと思います! 作品が面白くない時はどう言う? 前半で「思ったことを率直に言うことで関係を作っていく」ということをおっしゃっていましたが、作家さんの作品を読んで「ダメだな」と思った時も、ありのまま全てを伝えるということですか? 「ダメだな」とは思わないんですよ。僕は作家の才能を信じているので。ダメだなというよりは、「何でこうなっちゃったんだろう?」という気持ちに近いですね。だから自分が原稿を面白くないと感じたとしても、「ダメですね」とは言いません。「何が今回面白いと思ったんですか?」って聞き方をします。 それも結構キ
総売上高は5年間で1兆2500億円消失 ~ 大手と中小で出版社の収益状況は2極化 ~ はじめに 電子書籍の台頭や、活字離れが騒がれるなか、出版業界を取り巻く環境は大きく変化している。大手企業は、こうした変化をビジネスチャンスと捉えデジタルコンテンツの充実を図るなど対策を立てている一方、大半の出版業者は厳しい経営環境を強いられており、老舗出版業者の倒産も散見される。また、今年6月には準大手の出版取次業者である栗田出版販売(株)が民事再生法の適用を申請。同社の倒産により、旧来の書籍流通モデルの限界を指摘する声も聞かれる。 ■帝国データバンクは、企業概要ファイル「COSMOS2」(収録件数146万社)から出版社、出版取次業者、書店経営業者を抽出。2013年度と5年前の2008年度の売上高や損益状況などについて分析した。 調査結果 1 2013年度における出版業界全体の総売上高は約5兆997億35
ここ最近、無料で漫画が読めるWEBサイトの「comico」について、ツイッターのTLでちょいちょい話題になっていたので、関連ツイートをまとめてみる。 comicoのチャレンジ作品「からかぶり人間同士」が規約に触れたとかで公開停止になってる… 何か気のせいかBLや百合系の作品が次々と消えたり公開停止になっているような? 先日もチャレンジ作品の投稿に対して『同性同士のキスは猥褻だから削除対象』と言っていたし、それ関係?— SOUL-JAZZ SOLDIERS (@WALLLESS_LILY) 2015, 3月 10 comicoざっと検索した感じ、グロOK、男女間のキスシーンOKなのに同性間(男同士)のキスシーンがある作品は削除されてるみたいですね。すごいな……(呆れてます)— 松倉東 ☂ 激戦観たい (@Azuma_Matsu) 2015, 3月 14 comicoの矛盾。comicoは投稿
【※追記】 「境界のないセカイ」はKADOKAWAさまの月刊少年エースに連載移籍が決まり、単行本もKADOKAWAさまから発行されることになりました。 応援下さいました皆様、ありがとうございました! 「境界のないセカイ」は本日公開の第15話をもってマンガボックスさんでの連載を終了することになりました。 これまで本作を楽しみにして下さっていた皆様、力及ばず申し訳ありません。 この先話が長くなるのでまず要点を先に書きますと。 ①「境界のないセカイ」の講談社からの単行本発売はなし ②「境界のないセカイ」のマンガボックスでの連載は15話で打ち切り ③「境界のないセカイ」企画の再建先を募集中 ④「境界のないセカイ」以外でもお仕事募集中 ……ということです。 連載中止の理由ですが、講談社さんからの表現上の問題から単行本発売中止決定し、これによりマンガボックスさんが本作で収益をあげられる見込みがなくなっ
この落ち込みはどこまで続くのか 何も言わずグラフを見ていただくだけで、日本の出版の世界がどのような状態に置かれているか、お分かりいただけると思う。 書籍、雑誌合計の出版販売金額は、高度成長期以降、一貫して高い伸びを続け、オイルショック下でも成長を続け、バブル経済崩壊でも膨らみ続けて、1996年、2兆6563億円に達した。高度成長期初期の1960年に比較すると実に28倍。その間、対前年比で落ち込むことは一回もなかったのである。 しかし、この時をピークに転落が始まる。以来、17年間で36%落ちて2013年には1兆6823億円。2014年も月ベースでは前年同月比でマイナスが続いており、通年でも前年割れは確実である。その結果、バブル前の80年代前半の水準にまで戻ってしまったのであるが、まだ落ち足は止まっていない。 ピークからの下落率をみると、書籍の28%減に対し、雑誌は42%減。雑誌の場合、98年
By nate bolt Amazonで2000タイトルもの本を販売していた出版社のEducational Development Corporation(EDC)は経営が傾き続けていたことから、なんと「全ての出版物をAmazonから引き上げる」という決断を下しました。一見無謀に見えるこの決断にどのような効果があったのか?ということをEDCのランドール・ホワイトCEOが語っています。 How EDC Beat Amazon - Business Insider http://www.businessinsider.com/edc-beat-amazon-2014-8 EDCは「明日に向って撃て!」など多くの出版物をAmazonで販売していましたが、継続する業績悪化を打開するため、2012年にCEOのランドール・ホワイト氏は全ての出版物をAmazonから引き上げて、全てを自社販売する方針に切
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