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ブックマーク / movieandtv.blog85.fc2.com (3)

  • 『きっと、うまくいく』 インド人にびっくり!

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 インド映画の特徴といえば、上映時間が長いこと、歌と踊りが満載なこと、底抜けに楽しいことなどいろいろ挙げられるだろうが、酒とタバコがほとんど出てこないのも大きな特徴だろう。 もちろん、そんなものにはかかわらないお国柄によるのだろうが、酒を飲んでおしゃべりするシーンや、タバコの煙をくゆらせるシーンに尺を使わない分、映画に歌や踊りやアクションがぎゅうぎゅう詰まって、濃密で面白い。 たまに酒が出てきても、次のシチュエーションへ導くための鍵として必然性のある扱いだから、物語の進行を妨げない。 『きっと、うまくいく』にも酒を飲むシーンはあるものの、単に友人と旧交を温めるとか、同僚とくだを巻くのではなく、悪い出来事へのイントロダクションとして意味

    『きっと、うまくいく』 インド人にびっくり!
  • 『コクリコ坂から』 忘れ去られたモデルとなった事件

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 なぜ1963年なのだろう? マンガ『コクリコ坂から』が少女マンガ誌『なかよし』に連載されたのは、1980年である。もちろん、その時代を背景に、その時代の少女たちを対象に描かれたマンガだから、映画のように高度経済成長期を舞台としたわけではない。 にもかかわらず、映画『コクリコ坂から』の時代は1963年と設定されている。 1963年――1941年1月生まれの宮崎駿氏は22歳、学習院大学を卒業し、アニメーターとして東映動画に入社した年である。すなわち、この映画は宮崎駿氏のアニメーター人生のはじまりとなった時代を描いているのだ。 また、主役二人の年齢から逆算すれば、その出生の秘密は18年前に遡る。1963年の18年前と云え

    『コクリコ坂から』 忘れ去られたモデルとなった事件
  • 『風立ちぬ』 宮崎駿と堀越二郎を繋ぐのは誰だ?

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 宮崎駿監督の育った家は、戦争中とても景気のいい家だった。 自動車の個人所有が一般的ではなく、しかも原油不足から民間では木炭自動車が使われていた当時にあって、彼の父はガソリンの自家用車に乗っていた。世間が糧難で、べる物が何もない中、宮崎家はおひつでご飯をべていた。 叔父が社長、父が工場長を務める宮崎航空興学は、軍需産業の一員として飛行機部品を組み立てていた。栃木県の工場には千数百人の工員がいたというから、ちっぽけな町工場ではない。なるほど、裕福な一族だったのだろう。 だが、未熟な女の子たちを臨時工として動員しても、できた翼は規格に合わない。規格に合わなくても、検査官の軍人にポケットマネーを渡せば通ってしまう。 それで特攻隊の青年

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