7月5 飯田泰之『マクロ経済学の核心』(光文社新書) 8点 カテゴリ:政治・経済8点 『飯田のミクロ』(光文社新書)の姉妹編とも言うべき本が、『飯田のミクロ』から5年経って登場。ずいぶんと待たされましたが、著者の専攻がマクロ経済学ということもあって『飯田のミクロ』よりもわかりやすく興味深い内容に仕上がっていると思います。 ただ、先日紹介した坂井豊貴『ミクロ経済学入門の入門』(岩波新書)が、経済学をまったく知らない人にも読めるようになっていたのに比べると、こちらは高校の政治経済レベルの知識をマスターした人、あるいはもうちょっと進んで初学者向けの経済学のテキストなどを読んだ人向けのレベルになります。 数式もけっこう出てきますし、経済学の知識がまったくない人が読み通すにはちょっとつらい本かもしれません。 目次は以下の通り。 第1章 マクロ経済を見る「目」 第2章 長期経済理論としての新古典派成長