2012年10月前半。日本はもちろん、世界の通信業界を揺るがす2週間だった。いずれも主役は孫正義社長率いるソフトバンクだ。 10月1日、独立系の新規参入事業者で、モバイルブロードバンドのマーケットをけん引する存在でもあったイー・アクセスを買収することを電撃発表した(写真1)。国内携帯電話事業者4社が大手3社に収れんするというビッグニュースである。買収が完了すると、ソフトバンクグループは国内第2位の契約数となり、さらに保有帯域幅ではNTTドコモを超えて国内トップに躍り出る(図1)。
今回の特集に先立つ11月の特集記事(LINEやcommの通話の仕組みを解析―準備編)で、Android端末上でのパケット収集やWiresharkを使ったパケット解析の方法について説明し、NHN Japanの「LINE」とディー・エヌ・エー(DeNA)の「comm」のパケットを解析しました。今回はそれにならい、「Viber」や「KAKAO TALK」の通信がどのようなやりとりをしているのかを調査していきます。 なお、接続先サーバーのIPアドレスは実際には判明していますが、記事や図ではサーバーを「Viber01」などと表しています。また各図ではTCPセッションの確立/解放手順は省略しています。また、今回も前述の記事同様に、LTE回線上を流れるパケットをキャプチャした内容を解析していきます。 Viberの解析 Viberを実行したときのログインから無料通話までのシーケンスは図1のようになっていま
日本とシンガポールの間をつなぐ総延長約9000kmの光海底ケーブルの敷設を目指し、KDDIとGoogle(アメリカ)、Sing Tel(シンガポール)、Globe Telecom(フィリピン)、China Mobile(中国)、PT. Telekomunikasi(インドネシア)など11社が共同で行っているプロジェクトが「SJC(Southe-East Asia Japan Cable)」です。 日本~シンガポール間光海底ケーブル「SOUTH-EAST ASIA JAPAN CABLE SYSTEM」の建設保守協定締結について http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/1210/index.html ※2012年11月時点では、2009年の発表時と内容が一部異なっています 今回はそのプロジェクトの要であるケーブルの製造工場に行って光ファ
Huawei(ファーウェイ)は、セキュリティ上の懸念を払拭するため、自社のソフトウェアソースコードとハードウェア装置への「無制限」のアクセスをオーストラリア政府に提供することを提案した。中国の通信機器大手であるファーウェイは数カ月前、オーストラリアの全国ブロードバンド網に対するインフラストラクチャ装置の供給を禁止されている。 オーストラリア政府は2012年になって、「(ネットワークの)完全性とネットワーク上を流れる情報の完全性を保護するために最善を尽くす責任がある」として、同ネットワークの請負契約の入札にファーウェイが参加することを禁止した。 BBCによると、ファーウェイのオーストラリア会長を務めるJohn Lord氏は現地時間10月25日、同社は作り話や誤った情報を払拭するために努力していると述べたという。 ファーウェイはもっとオープンになる必要があり、同社のハードウェアとソフトウェアソ
2012/10/239:0 「ごめん」ですむなら警察はいらない、という話 山口浩 脅迫メールを送りつけたとして逮捕された4人が、実際には遠隔操作ウィルスに感染したPCで勝手にメールを送られたものであったことが明らかとなった件は、警察庁長官が誤認逮捕を事実上認めて謝罪する事態となった。 「警察庁長官、誤認逮捕「可能性高い」…PC操作」(読売新聞2012年10月18日)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121018-OYT1T00778.htmウイルス感染したパソコンなどから犯行予告が書き込まれ4人が逮捕された事件で、警察庁の片桐裕長官は18日の定例記者会見で、「真犯人でない方を逮捕した可能性が高い。断定されれば関係都府県警がおわびを含めた適切な対応を図る」と述べた。 ■自白「させられてしまう」恐怖 この問題はもちろん、ウィルスを作成しばらまい
Google.ieとYahoo.ieが一時的にハイジャックされる事件が発生したようです。 .ieは、アイルランドのccTLDです。 さらに、その後の調査で、実は.ieのレジストリがクラックされたのではないかという状況になり、レジストリによるwhoisおよびWebサイトがオフラインになってしまいました。 technology.ie : Google.ie Hijacked? Domain Name Wire : Google and Yahoo .ie domain nameservers temporarily hijacked technology.ieの記事によると、Google.ieが一時的にインドネシアのIPアドレスに変わっていたとあります。 問題が発生していたとき、whoisに書かれていたnserverがGoogleのものではない権威DNSサーバへと変えられてしまっていたようです
ちょっと前に、とある近郊の小さな駅に用事があっていくことがあったんです。その駅の出口からすぐ目の前には、小さな個人商店がたくさん並んだ商店街っぽい感じの道があるんです。大体、すべてのお店が、間口3m~5m程度の。 そこで見た驚くべき光景とは。 隣り合ったお店ことごとくに、ソフトバンクのWi-Fiステッカーが貼ってあるんですよ。駅に一番近い定食屋みたいなところから、その商店の並びの果てまで、全部のお店に「Wi-Fi使えます(犬)」のステッカーが貼ってあるんです。 さすがに全部のお店をチェックするわけにもいきませんが、原則として、あのステッカーって、Wi-Fi APを設置してあるお店に張るものですよね。なので、駅前から全部のお店に、まさにローラー作戦でWi-Fi APを設置して回ってるんです。だからこそ、「24万AP!圧倒的!」なんていう数を稼げるわけですけど。 さすがに背筋が凍りましたよ。無
NTT東西が、2012年度の事業計画におけるフレッツ光回線の純増目標を大きく引き下げた。純増の目標件数は東西合計で145万件。過去にも、2010年度にそれ以前の目標250万件を200万に引き下げたことがある。今回はそれ以来の見直しだ。 目標を下げた理由としてNTT東西は、(1)KDDIなどの固定ブロードバンド事業者との競合が激化していること、(2)無線通信で使えるスマートフォンだけで十分というユーザーが増えていること、(3)フレッツ光のユーザー数が東西合計で累計約1700万件と普及率が高まっていること、の三つを挙げる。 普及率については「2010年以降の早い時期に累計2000万件を超したい」という中期経営目標をまだ取り下げていない中で、そんな言い訳が通用するのか、という疑問も生じる。もう一方の経営目標である「光事業の収支を黒字に維持する」という足かせが、料金見直しによる需要拡大策を取れなく
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
東大にUTオープンコースウェアというのがあって、いろいろな講義資料が公開されています。 http://ocw.u-tokyo.ac.jp/ その中には動画授業があるものもあって、そのほぼすべてがおもしろいです。ただ興味がもてるかどうかという違いだけ。 その中で、情報工学概論Aというのがあって、授業内容としてはネットワークの概論になってます。まだ全部見てないけど、ネットワーク全般の話からTCP/IPの話、セキュリティまでの講義が公開されてるみたい。 こういう一貫した話がちゃんと語られてる講義というのはなかなか公開されてない、公開されてたとしてもネットワーク設定程度だったりするので、これは貴重だと思います。 http://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture?id=11314&r=609526321 ネットワークの勉強をしたことがない人は、テレビのかわりにこの講義を流しておくとい
NTTドコモが2012年1月27日、通信トラブルの再発防止策に1640億円を投入すると発表した(NTTドコモが一連の通信障害について対策を発表、2014年度までに1640億円投入 )。1時間半に及んだ質疑応答の内容を、「トラブル対策全般」「パケット交換機障害」「spモード障害」の三つに分けて紹介する。 トラブル対策全般について 半年で5回も障害があった。ドコモ特有の設計に問題があるのではないか。 MAPS(spモードシステム)では電話番号で認証して、IPアドレスでユーザーを識別している。これは他社も同様だと思うし、世界の通信事業者もそうだと思う。この点はドコモ特有だとは思っていない。 ただ、spモードの接続シーケンスにはドコモ特有の動作があり、特に今回はその点に落ち度があった。 Androidは常時接続するもので、全端末に占める割合よりも絶対量が重要になる。絶対量が多いと大きなバースト的な
イー・アクセスは2012年1月27日、総務省に900MHz帯割り当ての申請を行ったと発表した。申請の締め切りは2012年1月27日であり、2012年2月下旬にも割り当てられる事業者が決定する。 周波数の割り当て申請書に当たる「3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画」の内容もイー・アクセスは公開している。例えば採用技術はHSPA+とLTEで、2013年3月から945M-950MHzでHSPA+サービスを開始、2015年12月からは950M-960MHzでLTEサービスを開始するとした。 審査基準の一つである人口カバー率は2018年度で99.4%とした。95%を上回り100%以下の値は同じと見なすため、最も高い値になる。移行費用の負担額も上限の2100億円に設定し、既存事業者の別周波数への移行は2016年度の完了を予定している。 このほか、周波数移行の窓口として「終了促進
NTTドコモの回線が悲鳴をあげている。平成23年6月から立て続けに発生した、ドコモのトラブルに対して遂に総務省が行政指導を行った。対象となった事故は下記の五件。 1 平成23年6月6日に発生した事故(携帯電話の音声通話、パケット通信が利用しづらい状況となった事案) (1)影響時間:13時間9分 (2)影響サービス:音声通話、パケット通信(電子メール、インターネット接続等) (3)影響利用者数:約150万 2 平成23年8月16日に発生した事故(SPモードのパケット通信が利用しづらい状況となった事案) (1)影響時間:7時間 (2)影響サービス:SPモードに係るパケット通信(電子メール、インターネット接続等) (3)影響利用者数:約110万 3 平成23年12月20日に発生した事故(SPモードメールにおいて、一部利用者のメールアドレスが別の利用者のメールアドレスに置き換わる状況等が発生した事
Arbor NetworksがMegaUpload閉鎖時のインターネットトラフィックデータを公開しています。 DDoS and Security Reports: The Arbor Networks Security Blog 以下が、Arbor Networksによって公開されたグラフです。 Arbor Networksのブログでは、MegaUploadも新しい"Hyper Giants"であったとしています。 このグラフはオランダにあるLEASEWEB(AS16265)と、アメリカ及びカナダにあるCARPATHIA(AS35974とAS29748)と関連するトラフィックを集計したものとあります。 閉鎖が行われたのは、GMT 1月19日19時頃だろうとされています。 メモリの部分が多少見難いのですが、EUでのトラフィックはザックリと見て1.5E+11から1.2E+11ぐらいまで一気に落
写真1●国内用の接続アプリ「WGConnect for Android」。無線LANスポットへログインするごとにポイントを付与する機能を持つ ワイヤレスゲートは2012年1月24日、同社が提供する公衆無線LAN接続サービス「WirelessGate」用に新たな接続アプリケーション2種類の提供を同日より開始すると発表した。併せて、接続アプリの機能を使ったポイントキャンペーンも実施する。 新たに提供を始めたアプリは、国内エリアの検索、自動接続のほか、FacebookなどのSNSサービスと連携して無線LANスポットへ接続したことを通知できる「WGConnect for Android」(写真1)と、海外19カ国、約24万カ所の公衆無線LANスポットを利用できる「WGConnect for Global」。いずれもAndroid搭載端末向けアプリケーションで、Android Market上で無償配
キャリア(通信会社)がいよいよ産業の王座から転落し始めた――。2011年の国内携帯電話市場を振り返ると、こんな見方ができるのではないか。 よく知られているように、かつて日本のキャリアはそれぞれに端末メーカーやソフトウエア会社、コンテンツプロバイダー(CP)などを従えて、各社独自の製品・サービス開発を手がけてきた。「iモード」や「おサイフケータイ」、「写メール」、「着うた」などはその代表例だろう。 こうしたキャリアを頂点とする繁栄の構図を一変させたのは、スマートフォンの急速な普及だ。米アップルや米グーグルなどのグローバルプレーヤーが技術革新を担うようになり、市場が国内に限られるキャリアは、次第に主導権を失っていった。 ソフトバンクモバイルに続き、2011年10月からKDDI(au)もアップルの人気スマートフォン「iPhone」の販売に参入したことは、こうした「キャリアの凋落」の流れを決定付け
2011年12月30日11:45 カテゴリNewsiTech SPモードがiモードを置き換えられない根源的な理由 なんという毒茸。 高木浩光@自宅の日記 - spモードはなぜIPアドレスに頼らざるを得なかったか NTT docomoのスマホ向け独自サービス「spモード」が、今月20日に大規模な事故を起こして、重大事態となっている。 スマホ向けネット接続が不具合 ドコモ 別人のアドレス表示, MSN産経ニュース, 2011年12月20日 ドコモのspモードで不具合、他人のメールアドレスが設定される恐れ, 日経IT Pro, 2011年12月21日 ドコモの「spモード」でトラブル、関連サービスが一時停止, ケータイ Watch, 2011年12月21日 ドコモ、spモード障害で「ネットワーク基盤高度化対策本部」設置, ケータイ Watch, 2011年12月26日 ドコモ 約1万9000人に
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