フィリピン国籍の女性(28)を結婚目的で買い受けたとして、警視庁保安課は29日までに、人身売買(結婚目的買い受け)容疑で川崎市高津区久末の配管工黒木吉孝容疑者(65)を逮捕した。同課によると、結婚目的での人身売買容疑を適用したのは全国初という。 また人身売買(売り渡し)容疑で、フィリピン国籍の会社役員マツモト・エストレリア(60)、夫の無職松本功(64)両容疑者を再逮捕した。黒木容疑者は「金を払い女性を連れてきてもらったが買ったつもりはない」と供述。マツモト容疑者らは容疑を認めているという。 黒木容疑者の逮捕容疑は今年5月、マツモト容疑者らに代金の一部37万円を支払い、結婚目的で女性を買い受けた疑い。マツモト容疑者らは女性を売り渡した疑い。 同課によると、女性が黒木容疑者の自宅から逃げ出し、大使館に助けを求めたため発覚。マツモト容疑者は「2002年以降、20〜30組を国際結婚させた」