性的な行動への依存は、俗に「性依存症」「セックス依存症」と呼ばれているが、世界保健機関の診断基準(ICD)では「性嗜好の障害」に分類される。痴漢や盗撮を繰り返すなど加害者になる一方、性暴力の被害者になることもある。 性依存は、依存症の中でもなかなか理解されにくい。加害も被害も“好きでやっている”と思われがちだ。 性依存傾向の人は生きにくさを感じる人が多い 公務員の鈴木貴男さん(仮名、20代)は盗撮を繰り返し、3回目の逮捕で常習として処分された。駅構内で女性利用客のスカート内をスマートフォンで撮影、大阪府迷惑防止条例違反に問われたのだ。このとき西谷裕子弁護士とつながった。