1999年、ドイツ、ザクセン=アンハルト州で盗掘されたネブラ・ディスクは人類最古の天文盤であり、かつ最古の天体図である。直径約32cm、光沢ある金をあしらった青緑色の青銅盤には、三日月と満月(あるいは太陽)の間にプレアデスと思わしき7つの星が並んでいる。円盤の縁には2つのバンド(1本は紛失)があり、発見地の緯度の冬至と夏至の日没に対応する形で80度回転する。 2. 飛び出す星図(AD1121年) 中世の百科事典『花の書』から見つかった折りたたまれた地図。地球の周りには惑星の軌道が描かれているが、これが移動する惑星の動きを表したグラフに差し掛かる(直角の赤い斜線)。下部では、金星、太陽、月がそれぞれの範囲からグラフの中に移動する。 花の書は、1090〜1120年にフランス北部サントメールのベネディクト会士ランベールによって記されたもので、天文、聖書、地理、博物学など様々なテーマを扱っている。