インターネット上で特定対象に批判や非難が殺到する現象を指す「炎上」。近年は新聞やテレビでもよく報じられ、社会現象と化している。だが実際のところ、どれほどのネット利用者が、どんな形で炎上に関わっているのだろうか。計量経済学者2人が、大規模アンケートを用いて初めて実証分析を行った異色テーマの学術書『ネット炎上の研究 誰があおり、どう対処するのか』(勁草書房)が注目されている。 スーパーのアイスケースに人が入った写真をSNS(会員制交流サイト)に投稿した専門学校生、豪華な見本写真とかけ離れた貧相なおせちの通販、東京五輪エンブレムに端を発した盗作疑惑の追及、胸を強調した観光用「萌えキャラ」の公認撤回…。平成23年ごろから急増し、近年は年間400件程度が発生している炎上事件。企業不祥事の追及や反社会的行為の抑止などの評価すべき面もあるが、個人への度を過ぎた私刑的攻撃や、意見が分かれる政治的・社会的問
死がインターネットで学べるとはどういうことかを伺った【前編】に続き、【後編】ではほとんどの人が「死」はいつかやってくる遠い日のこととして毎日を生きているが、その日は思いもよらないタイミングで突然やってくる、ということを提示した『故人サイト』を通じ、その際に残されるデジタル製の「遺品」をどうしたらいいのかについて聞いた。 ⇒【前編はこちら】死者が遺した「故人サイト」にある生々しさ―古田雄介さんインタビュー 「普段使ってるスマホに貴重な連絡先や遺言、ビデオメッセージなどを残して死んでしまったという事態が起こると、遺族は非常に困るわけですよね。パソコンやガラケーは詳しい人やプロに頼めばある程度まではデータを吸い出せますが、スマホやタブレットはここ10年くらいでセキュリティのレベルが格段に上がり、パスワードを知らないとまずアクセスできません。そして最近増えている『指紋認証』ですが、これは生体、つま
TwitterやFacebook、mixiなどに書いた日記やシェアした記事、日々の出来事や思いを綴ったブログの文章、InstagramやLINEに残している膨大なコメントや写真などが「自分の死後」にどうなるか、考えたことがあるだろうか? ネット上に死後も残る「遺物」について、死生や終活問題をライフワークとし、ネット上を漂い続けるサイトを集めた『故人サイト 亡くなった人が残していったホームページ達』(社会評論社)の著者である古田雄介さんにお話を伺った。 古田雄介 ふるた・ゆうすけ 1977年、愛知県名古屋市生まれ。ゼネコン、葬儀社、編集プロダクションを経てフリー記者となる。著書に『中の人 ネット界のトップスター26人の素顔』(KADOKAWA)、『ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始めるソーシャルメディア信仰』(山本まさき氏との共著/オーム社)など。現在、産経デジタル「終活WEBソ
ヤマト運輸が3月31日の受付を最後に、「クロネコメール便」を廃止する。そのあおりを受けて、ネット通販大手・アマゾンの名物となっているマーケットプレイスの「1円古本」が存亡の危機に立たされているという。本を古書店やネットで仕入れて転売する「せどり」と呼ばれる業者の利益が目減りし、「値上げもやむを得ない」(業者)というのだ。予告なしの一斉値上げも予想されるだけに、ネットを使って古本を買うなら3月中がよさそうだ。 アマゾンでネットショッピングする際によく見かける1円の古本。だが、実際には送料257円がかかるため、購入者は258円支払うことになり、リアル古書店でよくある100円均一のセール本よりは割高になってしまう。 それでも、なんとなく安いと錯覚する人は後を絶たず、「1円古本」の需要は大きい。アマゾンにはプロの古書店のほか、サラリーマンや主婦が小遣い稼ぎに「書店」を名乗り、数多く出品している。
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