【読売新聞】 厚生労働省は、指定難病の患者が障害福祉サービスや就職支援を受ける際に使える「登録者証」(仮称)を発行する方針を固めた。重症度にかかわらず取得でき、対象は少なくとも100万人を超える見込みだ。患者にとっては各種手続きの度
はあちゅうさんのインタビュー記事を読んで血液クレンジングがここしばらくインターネットを騒がせています。 血液クレンジング(血液オゾン療法)とは ドロドロの血液を体外に取り出し、オゾンで洗浄することでサラサラの血液になります。 医療用のオゾンガスを使い血液に少量の酸化ストレスを与えることで、身体が本来持つ抗酸化力を高め、「老化防止(エイジングケア)」や「健康改善」に効果が期待できる酸化療法です。(赤坂AAクリニックのホームページより) しかしこの治療法は「科学的根拠がない」という指摘が相次いでいます。 当時、はあちゅうさんの発信に関して、なとろむ先生やSkyteam先生など多くの先生がトンデモ医療であると指摘をしていました。 もちろん私もトンデモであるとはあちゅうさんのSNSに指摘をしました。 あれから7年、こうした騒ぎになりやっと彼女はそれらの記事を削除しました。 この記事で問われたことは
がん 早期発見・早期治療が善であるとは限らない 一臨床医から見たがん検診の一般的な問題点 名郷直樹 「武蔵国分寺公園クリニック」院長 菊池誠氏の「福島の甲状腺検査は即刻中⽌すべきだ」の記事に関して、Twitter上で多くの反論が寄せられているのを目の当たりにしたが、反論に対する意見の一つとして、筆者が2年前に日刊ゲンダイに書いた記事(注1)が周辺で引用されていたこともあり、Twitter上の議論を追いかけてみた。しかし、議論はかみ合わず、お互いが非難し合って終わるという状況だ。 反論の多くが、がん検診についての一般の人たちの意見としては十分理解できるものである反面、科学的、論理的な部分を欠いているというのが正直な感想だ。そこで自分がうまく情報を提供できるという自信があるわけではないが、日々根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine: EBM)を実践し、がん検診を担当し
「本当に、本当に、皆さんに知って欲しいことがあって、今回は強い思いを持って、この記事を書きます」 米国在住のがん研究者・大須賀覚先生がここまで訴える「がん標準治療を選択せず、代替医療へ進むことの危険性」とは? がんにかかわるすべての人にとって必読、渾身の記事をお届けします。 ネットや書籍には、がん治療に関した大量の情報があふれています。本当に大量です。そしてその情報の中には、病院で行われている標準治療(科学的証拠に基づく最善の治療)を否定して、根拠の明確でない治療を勧めるものが多くあります。 「手術は受けるべきではない」「抗がん剤は患者を殺す」などといって、その代わりに代替療法(効果が証明されていない未承認治療)を勧めます。効くという食品やら、食事方法やら、体温を上げるやら、がんの専門家からみれば呆れるものばかりです。 これはとてつもなく怖いことです。ネットに広がる情報を信じて、標準治療を
今月、東京医大が、入学試験の際に女性受験生を一律に減点した問題が大きな話題になりました。この25日にも、被害対策弁護団が緊急ホットラインを開設したと報じられるなど、いまだに波紋を広げています。 大学に対する厳しい指摘の声が多く出る一方で、いわば「必要悪」、つまり女性医師が増えると医療現場が回らなくなり、医療の質が保てなくなる、との意見も報じられました。 実際のところ、どうなのでしょうか? 筆者は去年、このヤフー個人の記事の中で、医療の質の高さなどを世界195か国で調べた研究を取り上げました。 その研究によれば、確かに日本(女性医師率20%)の医療の質は、世界でも高いレベルに位置づけられています。 しかし日本より「高い」とランクされた国、例えばスウェーデンの女性医師率は47%、フィンランドに至っては57%と、女性医師の割合が日本よりはるかに多くなっています。(※1) データを見る限りは、「女
あなたには、「身元保証人」になってくれる人がいますか?保証人といえば、就職や、賃貸住宅を借りる際、家族や親戚にお願いしたという人も多いと思いますが、病気になって治療を受けるときも「身元保証人」が欠かせないという事態が起きているんです。そして今や、命に関わる重大な場面で、身元保証サービスを行う団体が、家族に代わって大事な役割を担うようになっているのです。 (ネットワーク報道部記者 飯田耕太・社会番組部(ニュースウオッチ9)ディレクター 三隅吾朗) 身元保証人をめぐって対応に苦慮したという男性を取材しました。福岡市に住む山之上巌さん(78)。ことし、がんの症状が悪化し、入院して治療を受けようとした際、病院から「身元保証人が必要だ」と言われました。 山之上さんはかつて家族3人で暮らしていましたが、息子の友一さんはのどのがんを患い、おととし、47歳の若さで亡くなりました。妻の幹子さん(74)は重い
批判拡大 東京医大の女子減点疑惑への批判が拡大している。東京医大前ではデモが行われた。世界中に報道され、「日本の恥」をさらした。 東京医大、女子受験生を一律減点 卑劣な行為に「差別であり詐欺」と非難轟々「差別やめろ、受験料返せ」女子減点に女性抗議東京医大、海外メディアは「女性医師は家庭持つと職場を追われる」と報道 そして問題は東京医大だけでなく、医学部全体にあることも指摘されはじめている。 【東京医科大・女子減点】「国立大学でも同様の事例多々、出身地差別もある」出身女医が決死の激白! 女性だけに圧迫面接も…!東京医大以外でも「女子合格率、医学部だけ低いのは不自然」女性医師が指摘東京医大だけじゃない?医大入試の男女差別 前回記事に書いた通り、医学部が「若い男性」を欲しており、医学部が女性だけでなく年齢の高い者も望ましくないと思っていることも明らかになりつつある。 女子だけでなく、3浪の男子も
平成24年から25年にかけて流行した風疹のため、心臓などに障害を負って生まれた「先天性風疹症候群」の子ども、45人のうち11人が1歳3か月までに死亡したことが国立感染症研究所などの調査で明らかになりました。 専門家は「風疹がもたらす影響は甚大で、ワクチンの接種を徹底して流行をなくすことが重要だ」と指摘しています。 風疹は、妊娠20週くらいまでの女性が感染すると、生まれてくる子どもが耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。 平成24年から25年にかけて大人の間で流行した際には、全国で45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断され、このうち4人は愛知県と三重県で生まれました。 国立感染症研究所などの研究グループは、その後の状況を把握するため、医療機関などの協力を得て追跡調査したところ、このうち11人が心臓の疾患や肺炎、呼吸不全などが原因で、生後1歳3か月までに死亡
日本の医療の問題を考える上で、いろいろ示唆に富むまとめ。 ■「日本の病院はどーして全く専門知識のない患者本人に受診科を選ばせるのか。自分で科を選んだ結果「何でもありません」と言われて大病だった事がどれだけあったことか(°_°)」に対する意見・感想のまとめ - Togetterまとめ 病院の受付で腹痛を訴える女性。泌尿器科か内科か選べと言われてるが自分じゃわからないですっ!と訴えてる。日本の病院はどーして全く専門知識のない患者本人に受診科を選ばせるのか。 患者さんは悪くない。受付の事務員が悪い。他の人のコメントにもあるように、患者さんは総合病院に受診する前に診療所を受診して紹介状を書いてもらえばよかったという点はあるにせよ、どの科を受診するかの判断を患者さんに投げていいわけがない。「患者に選ばせないと後で苦情が出る」という指摘ももっともであるが、「泌尿器科か内科か選んでください」「自分じゃわ
NATROMと言います。それなりの規模の病院の勤務医です。臨床医を20年ぐらいやっています。多くの医師と働く機会がありましたが、その中でも臨床医としてもっとも優れていると私が思っている先生は、現在、病床がない診療所の院長をしています。仮に山田先生としましょう。 大学病院や総合病院にも優れた先生、尊敬できる先生はたくさんいます。特定の専門分野に限れば、おそらく日本でも有数の医学者と言えるような。でも、臨床の場で、診断がついていない患者さんがかかるプライマリケアの現場では、優れているとは言い難いのです。 たとえば、胃がんの診療に力を入れ、そこら中から胃がんの患者さんが紹介されてくる、胃がんの治療では日本で一番というような医師がいたとしましょう。その医師は、「胃のあたりがなんとなく不快」と訴える患者さんに対して、必ずしも正しい診療ができるでしょうか? 上部消化管内視鏡の検査をして患者さんが胃がん
■肝内胆管癌について「“とんでもない医者”との出会いも……川島なお美、がん手術決意するまでの葛藤明かす」「川島なお美さん、手術後は抗がん剤治療拒み民間療法」:追記、追々記あり 川島なお美さんの死去が いろいろ報道されております。 ご冥福をお祈りいたします。 医療関係者の方は どうお感じでしょう? レトロスペクティヴな お話になってしまいますが (つまりは後出しジャンケン的な検討です)、 ちょっと考えてみたいと思います。 肝内胆管癌は肝臓の中の胆管にできた癌です。 胆管の解剖学的な分類は3つ 1. 肝臓の中を走る胆管は肝内胆管 2. 肝臓の外に出てから乳頭部の手前までを肝外胆管と呼びます。肝外胆管は、さらに2つに分けます。 a) 肝門部から 胆のう管の手前までの肝門部領域胆管 b) 胆のう管がつながって いるところから乳頭部の手前までの遠位胆管 医療関係者的に注意すべき点は 以下の通りです。
信じられないほどのワクチンの効果 というイラストをみつけました。 例によってRefutations to Anti-Vaccine Memes (反ワクチン思想への反論) というFacebookページからです。 1923年、1560人が破傷風に感染。2010年、アメリカで落雷による 死亡(29人)の方が多かった。破傷風になる(26人)よりも。 1941年、894134人がはしかに感染。2010年、1日あたり、 より多くの人(169人)がエベレスト山頂に登った。 一年にはしかに罹った人(63人)よりも。 1968年、152209人がおたふく風邪に感染。2011年、アメリカ ではより多くの人(600人)がベッドから落ちて亡くなった。 おたふく風邪に罹った人(404人)よりも。 1969年、57686人が風疹に感染。2010年、同じ数だった。 サンクトペテルブルクで氷柱の落下により死亡した人(5
出来心でワタミの事を少し調べてみました。ソースが比較的固そうなところから適当にピックアップしますが、テレビ東京の番組『日経スペシャル カンブリア宮殿』にこういう会話が放映されたとなっています。 ワタミ社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」 村上龍「?」 ワタミ「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」 村上「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」 ワタミ「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」 村上「?」 ワタミ「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」 村上「一週間」 ワタミ「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」 村上「…んん??」 ワタミ「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったの
東日本巨大地震で避難生活を余儀なくされている被災者には、健康面の不安の一つとして「低体温症」の懸念が指摘されている。 低体温症とは登山の世界で言う、いわゆる「疲労凍死」。登山者向けの医療を専門にする日本登山医学会は、その知識を役立てようと積極的な情報発信を始めた。 低体温症は、寒さなどで過度に体熱が奪われることで発症する。近年では、北海道大雪山系・トムラウシ山で2009年夏、ツアー登山客ら8人が亡くなった遭難事故での死因として注目された。同医学会の増山茂医師は「避難所であっても、防寒対策が不十分な場所では注意が必要」と話す。 大きな被害を受けた東北地方では最低気温が0度を下回っており、低体温症が起こりうる環境にある。こうした懸念から、同医学会は14日から、公式サイトに「体の震えは初期症状」「お年寄りや子供はなりやすい」といった注意点を掲載している。 被災者に有用な情報を紹介するブログも合わ
6月2日、北海道・夕張の病院で起きたある出来事が全国に報道された。 5月に、夕張市内の男性が首つり自殺を図って心肺停止状態となった。その男性を北海道夕張市立診療所(夕張医療センター)に救急搬送しようとしたところ、理事長の村上智彦医師が受け入れを拒否し、男性患者が死亡した、というのだ。 報道によれば、同センターは2009年秋にも心肺停止状態の自殺者の受け入れを断ったことがあり、夕張市の藤倉肇市長が今回の事態に対して「誠に遺憾」と発言したという。 報道は、センターが救急搬送を断ったことを糾弾する論調である。 しかし、そうした報道から見えてこないことは、あまりにも多い。 村上智彦医師は財政破綻した夕張に単身で飛び込み、地域医療の維持と再生のために、まさに孤軍奮闘している人物である。 そんな村上医師がなぜ救急患者の搬送受け入れを断ったのか。そもそもセンターは本当に救急搬送を受け入れるべきだったのだ
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