銃刀法の改正案が議論を呼んでいます。改正案には猟銃の1つ「ハーフライフル銃」の規制を強化し、威力の強いライフル銃と同じように、猟銃を持ってから10年たたないと持てないようにする内容が盛り込まれています。これに対し、道はヒグマやエゾシカの駆除対策への影響が懸念されるとして、道内の事情に配慮するよう国に要望しました。さらに、道内の野生動物団体や猟友会、そして知床財団からも相次いで反対の声明が出ています。いったいなぜなのでしょうか?北海道の現場からリポートします。 (帯広局記者 米澤直樹) ハーフライフル銃とは?猟銃には、大きく分けて3つの種類があります。 ▽ライフル銃:銃身に「ライフリング」と呼ばれる溝がある ▽散弾銃:粒状の弾が拡散して飛んでいく そして、今議論の対象となっている ▽ハーフライフル銃です。 ライフル銃は銃身の中で弾が溝に沿って回転するため、200メートル以上先まで正確に狙うこ