戦時中、中国東北部にできた満州国に岐阜県から渡った「黒川開拓団」。この黒川開拓団が戦後、現地で生き残るために未婚の女性をソ連兵に差し出し「性の接待」をさせたという事実が明らかになっています。 仲間と共に日本に帰るため、犠牲となった女性たち。しかし帰国後、心に傷を負った彼女らの声はかき消されて、その記憶は封印されました。 終戦直後の混乱のなかで犠牲となった95歳の女性が、75年間語られてこなかった当時の記憶を語ります。 ■「貧乏人は満州へ行けと…」女性が証言した満蒙開拓団の実態とその後 2020年11月、岐阜県白川町黒川にある佐久良太神社で、満蒙開拓団の慰霊祭が行われていました。 黒川分村遺族会の藤井宏之会長: 「ソ連兵に対する接待をお願いされた苦しみ、うら若き乙女たちの奪われた青春の犠牲の上に得られたものであることを、しみじみと深く肝に銘じ…」