奴隷制度は歴史の教科書や遠い国の出来事ではない。現代でも、世界では4千万人を超える人たちが「奴隷」として強制労働を強いられたり、人身売買や性的搾取の標的となっている。さらにその傾向は、パンデミック禍でさらに悪化していると専門家たちが警告している。(フロントロウ編集部) 12月2日は「奴隷制度廃止国際デー」 毎年12月2日は、「奴隷制度廃止国際デー(International Day for the Abolition of Slavery)」。この日は、1949年に米ニューヨークで行なわれた国連総会で、『人身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約』が採択されたことにちなんで制定されたもの。 以来、「何人も奴隷にされ、または苦役に服することはない。奴隷制度および奴隷売買は、いかなる形においても禁止する」という世界人権宣言第4条を踏まえて、あらゆる形での奴隷制度の廃止を願い、組織犯罪防