新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月のフィギュアスケートの世界選手権(モントリオール)は中止となり、思わぬ形でシーズンは幕を閉じた。選手は練習の成果を発揮する場を失ったが、来季へ向けた挑戦はまたここから始まっていく。「氷上の華」とも呼ばれるフィギュアスケートにおいて、女子選手を支える重要なルーティンの1つがお化粧だ。アイスショーなどでメークブースを設置し選手を支える化粧品大手コーセーで、選手のメークを手がける石井勲氏に話を聞いた。 【写真】“ハの字眉”時代の真凜…確かに変わった! フィギュアスケートにおいてメークが担う役割を石井氏は「演じる女性の世界観を高めるもの」と語る。表現力も競技の一部分。選手にとってメークは、大切な準備の1つだ。 コーセーが日本スケート連盟とオフィシャルスポンサー契約を締結した2006年から選手と接してきた石井氏は、色味はもちろん、その選手に似合うメークを伝えて