モノワラが足を踏みいれたこの地域には、およそ200年の歴史があり、児童虐待が産業規模でおこなわれている。建設された正確な日付は不明だが、大英帝国が作りあげたカンダパラの売春街は、バングラデシュの貿易において大きな役割を果たしたブラマプトラ川の支流、ルーハジャン川の川岸に建っている。 こうしたバングラデシュの売春宿は、イギリスが1947年にインド亜大陸から撤退した後も営業を続けた。1971年、バングラデシュがパキスタンから独立すると、新しい国家は売春に対して比較的寛大な姿勢を取り、2000年には売春が職業として合法化された。 しかし一方で、バングラデシュの憲法には、国家は売春業を「阻止するよう努力する」とする条項がある。この曖昧さが、いまだに同国の性労働者たちを悩ませ続けているのだ。