先頭が「こ」の四字熟語の意味と読み方克己復礼(こっきふくれい)己に克ち礼に復る。 自分の良心、理性に従って様々な欲や私心、煩悩を省き、それによって精神全体の調和へと復ること。 人間がその人格を高めるための手段。 孔子の説く礼は一般にいわれるような社会の規範や規則のような表面的なものではなく、真の意味での礼である。 礼の本来の意味は「心から自ずと生ずる自発的規範」であるということが重要なのであり、これは私欲に覆われぬ心、即ち良心と一である。 また、己に克つとは欲や私心に克って本来の自分に復ることをいう。 単に世間の規範に従うというだけならば、外にあるものに従うだけのことであるから、己というものは少しも必要はない。 だが、真の意味での礼に適うということは、確固たる自分というものを持っていなければ決して為すことはできないのである。 出典・参考・引用孔子「論語」顔淵篇関連タグ四字熟語出典思想