先週の土曜日は、読売文化センターの 「土方歳三を探る」講座がありました。 京での歳三さんと新選組史跡関連の話が中心だったのですが、 実は、とっておきのおまけテーマがありました。 前回1月期の講座で、 鎖帷子や木刀、和泉守兼定拵えの 細かい採寸や重量データを元に分析をしたのですが、 和泉守兼定の柄糸の磨耗具合を 細かく採寸したところ、 以下のようなことが分かったのです。 (以下、前回の講義の要点) ・現代の天然理心流では、 握る際に力を入れるのは両手ともに 手のひらの小指とその付け根の側。 (そのほうが剣を振るさいにも 手首に適度の遊びが生まれるので、 スポーツ学的に見ても合理的) しかし、歳三さん使用の 兼定の柄糸の磨耗具合からは、 彼が両手ともに親指と人差し指に 力を入れて握っていたことが明らか。 これは、 現在では「クソ握り」と揶揄される我流の握りだという。 (。>0<。) ・磨耗部分