転売屋とドレスコード 今回のスニーカーブームは一部で「転売ブーム」と言われるほど、転売屋も目立っている。転売屋とはフリマアプリやリセールサイトで高騰しているモデルを転売目的で手に入れる人たちだ。ブームが過熱するにつれて転売屋は、その数を増してきた。 チャプター時代には早い者勝ちだった人気モデルのスニーカーの購入資格は、抽選(くじ引き)で決めるようになり、そこには運も必要になってきた。アトモスでも毎週末、長蛇の列ができ始めた。数千人単位の列ができることも珍しくなく、近隣からのクレームも増えたため、行列に並ぶための事前抽選を行うようにさえなった。 抽選は基本的に一人一回まで。だから転売屋は、ときに「弾数」を増やすために主婦やホームレスまで雇い、彼らが「キャパ」と呼ぶアルバイトの並び屋を行列に仕込むようになった。複数の転売屋が徒党を組んでグループ化し、いつからかスニーカーは、トレジャーハンティン