2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場として建て替える国立競技場について、日本スポーツ振興センター(JSC)の将来構想有識者会議(委員長=佐藤禎一元文部事務次官)が28日、都内で開かれ、最大8万137人収容の新競技場の基本設計案が承認された。周辺に配慮して高さは当初案より5メートル低い70メートルとした。JSCは7月に現競技場の解体に着手。19年9月開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に向け、19年3月の完成を目指すが、財政面など課題は山積している。■総工費1625億円 基本設計案によると、敷地は東京都新宿区と渋谷区にまたがり、東京ドームの約2・4倍にあたる約11万3千平方メートルで、現競技場より3万9千平方メートル広がる。外観は、12年末に国際コンペを制した英国の建築家ザハ・ハディド氏の流線形の案を元にデザインされ、地上6階地下2階。総工費は13年7月の消費税5%時の試