囲碁と将棋のトップ棋士2人が初めて同時に記者会見に臨んだ。井山裕太四冠(33)=名人、本因坊、王座、碁聖=と藤井聡太五冠(20)=竜王、王位、叡王、王将、棋聖。22日、大阪市内で開かれた第30回関西囲碁将棋記者クラブ賞の表彰式で、2人は、特別賞に選ばれた将棋の桐山清澄九段(74)を交え、対局に向かう心構えや息抜きの方法など、多岐にわたる質問に答えた。(井原尚基) 同賞は関西を拠点とする囲碁と将棋の棋士が毎年1人ずつ選ばれる。井山、藤井とも2年連続の受賞だが、昨年は表彰式が行われず、同時に取材を受けるのは2017年、雑誌の企画で対談して以来となった。 会見で互いの印象を尋ねられると、井山は藤井について「将棋界を代表する棋士として期待以上の結果を出すのは、自分に照らし合わせてもすごいこと」と語り、藤井は「囲碁界は将棋界以上に若い世代が台頭している印象があり、第一線で活躍し続けているのは素晴らし