経団連の中西宏明会長は24日の定例記者会見で、2019年春闘での賃上げに前向きな姿勢を示した。中西氏は「(賃上げを求める)政府には景気への配慮もあるだろうが、日本の給与水準は国際的にも低いとの見方は基本的に同じだ」と強調した。来年1月に示す経営側方針の策定に向けた議論でも、賃上げ容認が大勢を占めるとの認識も示した。方針には、働き方改革への対応についても盛り込みたい意向を示した。 中西氏は、政府が水準を示して賃上げを要請することには改めて違和感を抱くと指摘。一方で最近の春闘を「官製春闘」との言葉で表すことには「ナンセンスだ」と不快感を示した。