皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振ってます。 今日は「緑」です。 青空文庫より引用。出だしだけ。 岸田國士(きしだ くにお) 『緑の星』 ヨーロッパ通ひの船が印度洋をすぎて、例の紅海にさしかかると、そこではもう、太古以来の沙漠の風が吹き、日が沈む頃には、駱駝の背越しに、モーヴ色の空がはてしなくつづくのが見える。 その時、海の旅にあきた誰れかれの眼に、きまつて妖あやしく映るのは、地平線のうへに、次ぎから次ぎへと湧きでる、あの星ともいへぬ星、ひとつひとつが胸飾りのやうに鮮明な、エメラルドの星のまたたきである。 8行にしました。そして、 1行5回ずつ繰り返し 【言って振り】ました。 船が紅海にさしかかるそこには、 太古以来の沙漠の風が吹く。 日が沈む頃、駱駝の背越しに、 モーヴ色の空が続く。 その時、眼に映るのは、 地