TBS ラジオの朝の番組に毎週火曜日、詩人の荒川洋治さんが登場していろいろな事を話される。今日は途中から聞いてしまったので、全体のテーマがどういうものだったのかは遂に把握できずじまいだったのだが、衝撃的な話を聞いてしまった。 荒川さんは大学で講座をもって 30年になるというのだが、ここ 10年ほど、基礎知識のない大学生が目立って増えたと指摘される。なにしろ、京都がどこにあるか知らない大学生がいるというのである。 荒川さんはある大学の講座で、読書をする際に本の中に登場する場所の地域性をきちんと理解するため、地図帳を持ってこさせて、いちいちロケーションを確認させるという試みをされたそうだ。 ところがある日、「それじゃ、京都の地図をみてごらん」と言った時に、地図帳のページをさっと開くことができずに、地名索引からようやく該当ページに辿り着く学生が少なからずいたというのである。荒川さんのような、地図