Intelが、2023年における同社のファウンドリ(半導体製造)部門の営業損失が69億5500万ドル(約1兆500億円)にのぼったことを明らかにしました。ファウンドリ部門の赤字は前年から大きく膨らんでおり、技術的リードを取り戻そうとするIntelにとって大きな打撃といえます。 Date of Report (Date of earliest event reported): April 2, 2024 - Intel Corporation (PDFファイル)https://www.intc.com/filings-reports/all-sec-filings/content/0000050863-24-000068/0000050863-24-000068.pdf Intel discloses $7 billion operating loss for chip-making uni
NVIDIAはAI開発に使われるGPUで大きなシェアを獲得しているほか、ソフトウェア開発および実行環境「CUDA」もAIの開発現場で広く採用されています。そんなNVIDIAの一人勝ち状態に対抗するべく、Intelや富士通、Google、Armなどのテクノロジー企業が参加する業界団体「Unified Acceleration Foundation(UXL Foundation)」がオープンなソフトウェア開発環境の構築を進めています。 UXL Foundation: Unified Acceleration https://uxlfoundation.org/ Unified Acceleration (UXL) Foundation https://www.intel.com/content/www/us/en/developer/articles/news/unified-accelera
Intelの次期デスクトップCPUと噂されていたMeteor Lake-Sですが、キャンセルとなった模様です。 ハードウェアリーカーのRaichu氏により、2023年5月版のIntelのCPUロードマップがリークされました。それがこちら。 2023年5月版 Intel CPU ロードマップ タイトルは『Ww18’23 Roadmap update』と記されており、このロードマップが2023年の第18週(2023年5月の第1週)時点でのロードマップであることを示しています。 大部分はマスクされていますが、右端に「Remove Productization of MTL S6+8」(Meteor Lake-S 6+8の製品化を削除)と書かれており、Meteor Lake-SデスクトップCPUの製品化がキャンセルされた旨が記されています。 これまで、Meteor Lake-Sは、「キャンセルされ
Intel I226-V NICを搭載したLGA1700マザーボード(Z790やB760)において、回線接続がランダムに切断される不具合が発生しています。海外メディアのTechPowerUpが報じました。 Intel I226-V 2.5GbE LANコントローラーには欠陥があるようだ。ランダムなタイミングで数秒間、イーサネット接続が切断される。 ハイエンドのIntel 700シリーズチップセットマザーボードは、多くの製品でI226-Vを採用している。一部のエンスージアスト向けモデルではRealtekやMarvellの有線イーサネット(10GbEなど)を2つ目のLANポートとして採用しているものもある。 2022年末頃から、I226-Vを搭載したマザーボードユーザーから、Intel、Microsoft、ASUS、Reddit (1 / 2 / 3 / 4 / 5)など、さまざまなフォーラム
半導体不況を蹴散らしたビッグニュース 2021年のコロナ特需は終わりを迎え、半導体業界は不況に突入し始めた……と思っていたら、そんな不況を吹っ飛ばすビッグニュースが2022年11月10日(木)以降に日本列島を駆け巡った。 同日夜7時のNHKニュースが、トヨタ自動車、デンソー、ソニーグループ、NTT、NEC、ソフトバンク、キオクシア、三菱UFJ銀行の8社が出資する半導体の新会社「Rapidus(ラピダス)」が設立され、5年後の2027年に2nmプロセスノードの先端ロジック半導体を量産すると報じたのだ(図1)。 筆者はこのニュースにのけぞり、これはもはや暴挙を通り越して笑うしかないと思った。それはどう考えても“Mission Impossible”だからだ。 まず、誰が2nmのロジック半導体を設計し、誰がプロセス開発を行い、誰が量産するのか? 出資会社の中には半導体メーカーが2社含まれている。
過去3回に引き続きインテル新製品の詳細をお伝えする。今回はPonte Vecchioについてだ。 実はPonte Vecchioもやはり新しい話はHotChips 33のカンファレンスセッションでは出てこなかった。ということで、実はあまり新情報はなかったりする。大まかな話は連載629回で説明した通りだが、一応復習も兼ねて簡単に説明しよう。 EUあたりの性能が倍増した代わりにEUの数が半減 Xe-HPC、つまりPonte Vecchioの演算の最小単位はXe-coreとなるが、同じ名前ながらXe-HPG(GPU)向けとは若干構造が違う、というのは以前触れた通り。1つのXe-coreに8つのVector Engineと8つのMatrix Engineから構成される。 Ponte VecchioのXe-core。XMXの方は1サイクルあたり4096bitの演算が可能だが、Load/Storeが間
AMDのAthlonやZenマイクロアーキテクチャ、Apple A4など数々のチップ開発に携わり、「天才エンジニア」と高い評価を受けるジム・ケラー氏は2021年1月にIntelを突如退職し、記事作成時点ではAIチップのスタートアップであるTenstorrentの社長兼最高技術責任者を務めています。そんなケラー氏に、技術系ニュースサイトのAnandTechがインタビューを行っています。 An AnandTech Interview with Jim Keller: 'The Laziest Person at Tesla' https://www.anandtech.com/show/16762/an-anandtech-interview-with-jim-keller-laziest-person-at-tesla なお、ジム・ケラー氏の経歴は以下の通り。 入社退職年企業肩書き関与した製
本日のコレオシは、昨年11月のデビュー以降、長期間にわたり品薄が続いていたAMD「Ryzen 5000」シリーズについて。今週に入り一部モデルが大量に再入荷されているが、アキバのパーツショップで働く店員達の声を聞いてみよう。 「4日(日)に、いきなりRyzen 5000シリーズの4モデルがドカドカと再入荷されてきました。上位の2モデルRyzen 9 5950XとRyzen 9 5900Xはあまり入荷数が多くなかったこともあって早々に完売。現在はRyzen 7 5800XとRyzen 5 5600Xの在庫が潤沢にあり、いつでも購入できる状況です」(大手ショップCPUコーナー店員) 「Ryzen 5000シリーズの在庫が復活したのは大きいですね。なんとか在庫が確保されていたRyzen 3000シリーズでしのいでいましたが、お客さんが欲しいところはやはり最新モデル。飛ぶように売れています」(某シ
Core i9 11900Kのスペック表です。コア数と価格を見て分かる通り、i9 11900Kは過去もっとも値段の高い8コアCPUです。 1世代前のi9 10900Kは割高とはいえ10コア20スレッドで、まだCore i9らしさを感じさせるスペックでしたが、今回のi9 11900Kは2コア減って8コア16スレッドに逆戻りしました。 1コアあたり1万円近いトンデモな価格設定です。もちろん、このような残念スペックになってしまった理由があります。短くあっさりと解説していきます。 10 nm設計をあえて14 nmプロセスで製造第10世代Coreシリーズまで使われている設計は、基本的にSkylakeベースです。第6~10世代まで同じような設計を使いまわし、コア数を増やしてRyzenに対抗していました。 一方、今回の第11世代CoreシリーズはIce Lakeベースの「Cypress Cove」設計を
世界最大の半導体メーカー、インテルが3月23日に発表した新経営戦略は、半導体業界の多くの関係者に驚きをもって迎えられた。 インテルが発表した新しいビジネスモデル「IDM 2.0」は、同社の従来のビジネスモデル「IDM」(Integrated Device Manufacturer、垂直統合型半導体製造)を進化させるものだ。 その肝となるのは、インテルが「ファウンダリーサービス」と呼ばれる「他社の半導体を受託製造するサービス」を始めることだ。 しかし、業界にショックを与えたのはこれだけではなかった。ポイントを解説しよう。 兆円単位の巨額投資を必要とする半導体工場 半導体メーカーは大きく言って、自社で設計・製造・販売まですべてを垂直的に統合して行なう「IDM」と、製造は他社の工場に委託して設計と販売に注力する「ファブレス」(ファブ=工場、レス=持たないの意味で、工場を持たないメーカーの意味)、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く